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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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戦争までの日々

 戦争の招集通知が来てから俺達は各自に少しでも

 生存率を高める為に修行を開始した。


 もっと張り詰めた空気になるのかとも思ったが

 仲間内に楽天的な考えの者が多い為か案外普段通り の生活を送っている。



 修行の内容は修也はエペタムと付きっきりで剣術を



 奈美はガランに見てもらいながら魔法のイメージを高める練習。



 小太郎君は花咲石の声が聞こえるらしく

 ギフトである「植物」を使いこなす練習をしていた



 溢れてしまった俺はというと雲の上の神殿で

 アキさんとリリスに魔族流の格闘術を習っている。

 か弱い女性とばかり思っていたが流石は魔王の娘と

 言ったところか二人はもの凄く強い。


 アキさんどころか危険察知を行うリリスを相手に

 するのは本当に苦労する。


「そこ左ですよ変態」

「変態〜次は右〜」


 同時に精神力も鍛えられる効率の

 良いトレーニングだ。


 変態というあだ名ちょっと慣れてきたかも・・・


 そんな日々を全員が毎日過ごしていると黒牙より

 明後日に作戦を決行するという通知が来た。


 前日は皆んなゆっくり休む事にしたので今日が

 最後のトレーニングになる。



「そうですか明後日ですか」


 しんみりした感じでアキさんが言う。


「はい決まってしまいました」


 俺がそう答えるとアキさんは更に口を開いた。


「直樹さんは飲み込みも早く魔族流の格闘術もほぼ

 完璧に出来ています。

 それに化け物じみた攻撃力が合わさり

 最強クラスに強い!!」



 変態と呼ばず直樹さんって呼ばれた!!


 しかも自分でも感じていたがこの修行で

 かなり強くなっているのも自覚出来ている。

 そこを褒められ嬉しい気持ちになる

 しかしアキさんは更に言葉を続けた。


「でも私達の兄カインは化け物です。

 その兄クラスがゴロゴロ出てくる戦場

 必ず生きて下さい」


「変態〜死んだら駄目〜」


 二人が真剣に心配をしてくれているのが伝わる。


「絶対死にません!そして誰も死なせません!!」


 そう力強く言い切る俺にアキさんもリリスも

 微笑んでくれた。


「では最終特訓と行きますか」


 アキさんの言葉で最終の特訓が始まった。

 最初は苦労したリリスの危険察知も持ち前の

 スピードで無効化出来る。


 アキさんに対しても攻撃のあて感が身についたのか

 簡単に攻撃が通る。


「完璧ですよ変態」

「強い変態〜」


 最後は変態に戻っていたが二人と握手をし皆んなが

 待つ修也の家に帰る事にする。




 後は本番だな。


 絶対誰も死なせない!!



 ・・・・・・・・・・・・・・・・


 修也の家に着き皆んなでいつも通り食事を摂る。

 その食事中に明日の打ち合わせを行う。

 まず俺と修也そして小太郎君は黒牙幹部として

 前線で戦う事になる。


 奈美やガランは黒牙ではないので様子を見ながら

 俺達の補助として動いてもらう。

 まぁ明日になってみないと幾ら打ち合わせをした

 通りには動けないだろう。


 という事で明日の話しは終わり今は

 緊張感の欠片もない楽しい食卓になっている。


 そんな中徐ろに修也が口を開いた。


「絶対皆んなでまたこの場所に戻ってこよう」


 その言葉に全員が揃って答える!






「当たり前だ!!」








 全員の言葉が揃った事に笑い合い俺達は食事を

 終え明日に向け寝る事にした。


 各自が思い思いの気持ちを心に秘めて!

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