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最高の能力が欲しい  作者: 大路
48/120

皆んなの現状

 修也の家に帰り今後の動きそれに一旦の

 戦力分析をする為全員リビングに揃っている。


 水晶を取り出し全員の現状を把握する。


 桐生 直樹

 レベル158


 片桐 修也

 レベル127


 北上 奈美

 レベル 44


 三川 小太郎

 レベル 69


 以前修也が渡してくれた黒い粉は高価で中々手に

 入る物ではないらしく取り敢えずはレベルだけの

 測定になった。


 修也は魔人との戦闘が大きかったのか大幅に強く

 なっている。


 後は全員エペタムの呪いとの戦闘か。

 ちなみに水晶は龍族や魔族には反応しないので

 ガランは測定出来ていない。



 きっととんでもないレベルだろうが・・・



 俺もレベルは上がっているがここ最近以前ほどの

 伸び率を感じない。


 まるで俺のギフトが機能していないみたいだ。

 少し頭打ちといった感じだ。


「後一ヶ月で大幅な戦力アップがいるな」


 ガランがそう呟く。

 時間が余り残されていない。

 現状でギルドの上位と戦闘になり戦えるのは

 俺、修也、ガランの3名だろう。

 奈美はまともに戦えば厳しい。

 小太郎君でそこそこ戦えるか?といったところだ。



「なぁに強くなるのは身体を鍛えるだけじゃねぇぜ」



 皆が悩んでいる中エペタムが口を開く。


「何か良い方法があるのかい?」


 修也が質問するとエペタムが答えた。


「武器だよ」


「そうか!我は武器を使わんから盲点だったわ」


 エペタムの答えにそう返すガラン。

 修也にはエペタムがあるが俺や奈美そして小太郎君

 にはこれといった武器がない。


 エペタム曰く修也のレベルは127だがエペタムと

 タッグを組んだ場合確実に俺より強いと言う。


 そして更にエペタムは衝撃の発言をする。


「俺に自我が芽生えた瞬間新しい能力が俺に

 付加されたんだよ」


 何とエペタムに新しい能力が付加されたらしい。




 その能力は「魔武器召喚」




 エペタムが説明してくれた内容によるとエペタムの

 主である修也が認めた仲間に一番合うであろう

 魔武器を召喚出来る能力らしい。


「それは我も聞いた事がない能力だな」


 ガランが驚きながらエペタムに言う。


「そりゃあ旦那が知らなくても無理ないぜ!俺にも

 今さっきやっと理解出来た能力だからな」


 ギフトは幼い頃に不意に身につくと言う。

 俺は例外みたいだが・・・

 最近生物に進化したエペタムにギフトが贈られた

 という事か?


「でもリスクもあるみたいだぜ」


 エペタムが続けて話す。

 どうやら召喚した魔武器には意志があり主と

 認められないと契約には至らない。


 最悪戦闘になり殺される場合もあるらしい。

 しかも周りの人間は全く干渉出来ない。

 更にエペタムはこの能力を使った事はないので

 頭である程度理解が出来ても何が起こるか分から

 ないと言う。


「それと召喚出来るのは1日1つまでだ」


 恵美さんは戦闘には参加しないので

 奈美、小太郎君、俺の3名で3日かかるという事か。


「やるしかないよ!」


 奈美が口を開いた。

 いくら魔法使いとはいえやはり自分の

 レベルが低い事が悔しかったみたいだ。


 でも俺達が大幅なレベルアップを望むならやるしか

 ないだろう!



「やろう!!」



 そう俺も答える。

 小太郎君も頷いている。


「まずは僕からでも良いですか?」


 小太郎君がそう言ってきた。

 エペタムとの戦いを経てギフトだけでなくもっと

 自分自身が強くならねばという気持ちに変わったと

 言う。


 俺も奈美も異論はなかったので順番は小太郎君が

 一番次に俺最後に安全面も考慮して一番レベルの

 低い奈美の順番に決まった。


 エペタムへの負担も考え今日は休み明日の朝から

 スタートするという事に決まった!


 戦争まで時間がないが出来るだけの事はやろうと

 今日は解散になった。


「みんな無理はしちゃ駄目よ!

 必ず生き残りなさい!!」


 別れ際恵美さんがそう言葉をかけてくれた。

 恵美さんも本当は胸が張り裂けそうな気持ちだろう

 自分の娘が戦場に近い場所に向かう。


 ギルドに入った瞬間にある程度の覚悟は出来て

 いても今回また特別だ。


 帰りはガランが送ってくれるみたいだ。

 恵美さんを背中に乗せ羽ばたくガラン。


 最後に見せた恵美さんの悲しそうな表情が胸に

 突き刺さった。



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