表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最高の能力が欲しい  作者: 大路
43/120

VS魔剣エペタム

 小太郎君の叫び声と共に煙は広がっていく。

 ガランがそれを見て声を上げる。


「少々まずいな」


 そう言いながらガランが動いたが煙は小太郎君に

 吸い込まれる様に消えていく。



「我とした事が一歩遅かった」



 何が起こったのか分からず呆然としていると

 赤と黒が入り混じった顔色をした小太郎君が

 ガランに向けて攻撃を繰り出していた。


 攻撃を難なく捌くガラン。


 どうやらあの煙に小太郎君が乗っ取られたみたいだ


「ガランどうしたらいい?」


「あの煙は厄介だ!!

 何とか身体から出さねばならんが我や貴様が

 攻撃をすると小太郎を壊してしまう」


「僕の攻撃も駄目かい?」


 俺やガランより攻撃力が弱いであろう修也が

 ガランに聞くがどうやら駄目らしい。


 あの煙はもし攻撃を受ける時があれば迷う事なく

 小太郎君の身体を捨てるらしい。

 その時の小太郎君の防御力はほぼ0。

 簡単に壊れてしまう。


 どうしたら良いのか分からない・・・


 考えている内に小太郎君が追撃をかけてくる。

 動きは大した事がないので避けるのは簡単だが

 八方塞がりだ。


「しかし困ったねぇ」


「ガラン!恵美さんの術式とかは効果が無いのか?」


「恵美!身体からあれを出す術式はあるか?」


「あんなのは初めて見たわ!

 対処法が分からないわ!」


 くそッ!!


 恵美さんでも分からないとなるといよいよヤバいな

 ガランも何か考えてはいるが答えが出ない様子だ。


 その間も魔法を放ったり体術を使い攻撃を

 仕掛けたりとあの煙野郎は小太郎君の身体を

 使いやりたい放題だ。


 相手が弱過ぎるのがこんなに戦い難いなんて

 思わなかった。


「ガラちゃん私の攻撃は?」


 この中で恵美さんを抜けば攻撃力が一番低い

 奈美が言う。


「それしかないか・・・」


 しかしあの煙は余りに弱い攻撃をすれば防御力を

 上げ反撃してくるだろうしちょっとでも強い攻撃を

 すれば防御力を完全に0にして身体を捨てるだろう



 いくら攻撃力の低い奈美でも難しいだろう・・・



「難しいけどやるしか無いか」



 そう言って攻撃を仕掛けようとする奈美。





 そうだ!!





「奈美!ストップ!!」


 もしかしたら行けるかもしれない。


「ちょっと直樹どうしたのよ」


「良い方法が浮かんだんだ」


「良い方法?」


 これしかない!!

 行けるはずだ!!

  今の身体能力の俺なら行ける!!


 皆んなちょっと我慢してくれよ!!


 俺は思い切り手を広げて全力で手を叩いた!!









 バーン!!!!!!!!







 恵美さんは余りの音に失神したみたいだ。

 修也は余りの音に苦悶の表情を浮かべている。

 奈美は一番離れていたが地面に手を突いて

 倒れている

 ガランもかなり険しい顔をしていた。

 俺は拾った小石を耳栓にしていたので大丈夫。





 小太郎君は?





 倒れている小太郎君の身体からどんどん先程の

 煙が出ている。


 よし上手くいったみたいだ!


 何かを感じ取り険しい顔をしたガランが回復魔法を

 俺以外に掛けていた。


 いち早く回復した修也が初級魔法のダークボールを

 煙に乱射する。


 次に回復した奈美が上級風魔法で竜巻を起こし煙を

 吹き飛ばした。




 カラン・・・・・・・・




 煙が消えると同時に地面から剣が抜け音を立てて

 倒れていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ