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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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呪い

 ラーナの街の近くの森までガランに乗せてもらい

 到着する。


 修也はラーナで騒ぎを起こしているのでこの森で

 小太郎君と二人で待っている事になった。

 修也がやたら二人を嫌がったのでガランも

 居てもらう。



 三人を残してラーナの街に向かう



 ・・・・・・・・・・・・・・


 街の検問所に洋さんと呼ばれる大柄な男がいた。


「奈美帰ってきたのか?」

「用事でね。またすぐ出るけどね」


「そうか、おっお前は奈美のストーカー野郎か

 お前も帰ってきたのか」

「ストーカーじゃないですよ」


 そんなやり取りをしながら検問所を通してもらう。

 本当にデリカシーの無いおっさんだ。


 まぁ僅か数日では何も変わらないが色々あり過ぎて

 凄い日数を離れていた様な気がする。

 ラーナの街並みに懐かしさすら感じる。

 そんな感傷に浸っていると教会が見えてきた。


 教会の大きな扉を開けると恵美さんが

 掃除をしていた。


「あら奈美に直樹おかえり」

「ただいま」

「こんにちは」


 三人で挨拶を交わして積もる話しもあるが

 本題をぶつける。


「呪い出しをお願いしたいの」

「呪い出し?」


 奈美が恵美さんに説明していく。

 修也の武器が壊れてしまった事。

 まだギルドや組織も知らない未開の

 呪い武器がある事。

 そこまで説明すると恵美さんが口を開いた。


「呪い出しは出来るけど強力な呪いだった場合

 かなりの高ランクモンスターが出現する事に

 なるわよ?」


 それに関しては大丈夫。

 何ていっても神龍様がついてるから。


「それは大丈夫。凄く強い仲間が今はいるの」

「まぁ一応行って見てみないと何とも言えないわ」


 恵美さんがそう言ったので一応修也も森で待たせて

 ある事を伝える。


「じゃあ用意するから先に森に

 行っててちょうだい」


 分かりましたと伝え教会を出てまた検問所に向かう


「おい能力無し」


 振り向くと久しぶりの翔太が立っていた。


「あっ!翔太」

「久しぶりっでもないか」

「お前も街を出てフリーでやってんのか?」

「まぁそんな所かなぁ」


「プッハハッハ!仕事何かねぇだろ?

 無能力何だから引きこもっとかなきゃ死ぬぞ?」





 バシーン!!





 ・・・・・・・・・・


 奈美が翔太を殴った・・・・・


「痛ッテェな!!」


「あんた弱い者を馬鹿にするしか出来ないの??

 直樹さっさと行こ」


 そう言って俺の手を引っ張り歩いて行く奈美。


「ふざけんな!!

 弱い奴は馬鹿にされるのは当たり前だろ?

 そんなカスを庇ってギルドも辞めて?」


「そんな考えばっかりのギルドだから辞めて

 清々してるの!」


 そのまま何か言っている翔太を無視して検問所に

 向かう。

 洋さんが何か冗談を言っていたがそれも流しながら

 検問所を抜けた。


「あいつムカつくよね?今戦ったら直樹の方が

 余裕で強いのにね、

 昔はあんな奴じゃなかったのに・・・」


 昔は良い奴だったのか?



 残念ながら俺にはその記憶が無い・・・



 そんな事を考えていると奈美が口を開いた。


「正直ギルド辞めた事本当に良かったか迷ってる

 部分がちょっとあったんだけど今日で何か

 全部吹っ飛んじゃった」


 そう言って笑顔を見せた奈美。

 色々思い悩んでいる部分があったんだなぁ。

 奈美は本当に心の芯の強い奴だと思った。


「そうか・・・何か俺は自分の為に怒ってもらえて

 嬉しかったよ」


 俺がそう答えると当たり前じゃんと言って

 笑いながら歩いて行く。


「遅いよ二人とも」


 待っていた修也の言葉。

 この前も待ち合わせした時この場所で言っていた

 言葉だな。

 何だか懐かしく感じる。


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