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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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修也の刀

 体術を鍛えろ! !


 それだけを言われ部屋の外に出された。

 扉を出ると修也が壁にもたれかかりながら

 待ってくれていた。


「終わったかい?」

「ああ」


 そう返事をし時計を見るとお昼だったので

 黒牙の食堂で二人で食事を撮る事にする。


 幹部は食堂の食事はタダだ。

 本当に至れり尽くせりだな。


 ちなみに住居だが初任務が終わり黒牙が用意すると

 言ってきたのだが奈美もガランも居るので

 取り敢えず断った。


 申し訳ない気もしたがもう少し修也の家に

 居候させてもらう事にした。


 修也はむしろそうしてくれた方が助かると言っていた

 まぁ今後の動きを考えると全員一緒に居た方が

 良いとの事だった。


 小太郎君は一緒に居なくていいのか?と

 聞いてみたがそれは大丈夫と焦って答えていた。


 面白いので小太郎君との思い出をまた

 小分けに聞いていこう。

 そんな事を考えニヤニヤしていると食堂に到着。


 俺は唐揚げ定食修也はうどんを頼み席に着く。

 料理が運ばれてきたので食べながら総帥との

 やり取りを話す。


「一ヶ月って言ったの?」


「そう言ってたよ。一ヶ月体術を鍛えろだけしか

 言われてない」


「一ヶ月か・・・」

「何かあるのか?」


 考え込む修也に声をかける。

 修也曰く一ヶ月後に何かあるのは確定だがそれが

 何か分からない。

 でも総帥が自ら動くのはかなり大きな事が起こる

 はずだとの事だった。


「大きな事か・・・戦争?」


 何気なく言った俺の一言だったが修也はそれは

 可能性が高いと言った。


 食事が終わり取り敢えず修也の家で今後の相談を

 する事にする。


 ちなみに帰りに小太郎君の家に寄り小太郎君も

 参加だ


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 修也の自宅に到着したのは15時位だった。


「あれ?奈美ちゃんとガラン居ないや」


 鍵がかかっていたので食事にでも行ったのか。

 まぁ奈美も合鍵持ってるし中で待つ事にする。

 修也が三人分のコーヒーを入れて持ってきてくれた


「修也さんそろそろ僕もここで生活した方が」


「い、いやいや小太郎と僕は付き合いが長いから

 今更一緒に住むと黒牙に怪しまれるよ」


「そうですかねぇ?何か直樹さんだけ

 ずるい気がして・・・

 嫉妬で殺しちゃいそう」



 えっ!?

 何か怖い事言った??


 やっぱこいつ怖い!!


「まぁ時がきたら呼ぶから」


 そんなやり取りをしてると奈美とガランの声が

 聞こえた。


「あれぇみんな帰ってたんだ。あっ小太郎君

 こんにちは」


「やはり家系だな」

「奈美さんこんにちは」


 奈美と小太郎が挨拶をしている。

 ガランは訳の分からない事を言っている。



 大丈夫かこの神龍・・・



 修也が二人の分のコーヒーを持って来て二人に渡す。


「今後について話し合おうと思ってね」


 俺がそう言いながら今日総帥が来て話した内容を

 皆んなに説明した。


 そして修也と考察した大規模な戦争の可能性も・・・


「我もその可能性はかなり高いと思うぞ」


 そう言って話したのはガランだった。

 神龍同士は大雑把であれば相手の気持ちが

 どんなに離れていても分かるらしい。

 最近勇者の所にいる神龍カムイが戦闘の意欲を

 高めている様に感じるという事だった。




 うん??




「し、神龍?」


 あっ小太郎君にはまだガランが神龍って事言って

 なかったんだ。


 口をパクパクさせているがスルーしよう。

 戦争が起こるなら尚更全員のレベルアップは

 必要だな


「ガラン!何か強い武器を作れる場所を

 知らないかい?」


「我は武器等使わんから知らんなぁ」


 そうガランが答えるとそうかと残念そうな修也。


「修也さん武器が必要なんですか?」

 

 意識を戻してきた小太郎が質問する。


「この前のシャグルとの戦闘で刀がボロボロなん

 だよねぇ」


 仕方ないから黒牙で新しいの貰うよと言った所で


「あっ!そういえば我しか知らん呪い付きの

 武器なら知っているぞ」


 ガランが何かを思い出しそう言って口を開いた。


「呪い付きかぁ・・・

 ガランもしかして呪い出し出来るのかい?」


 俺の文献から得た知識ではこの世には呪われた

 武器が数個あるらしい。

 呪いの武器は触るだけで死に至る物まであるていう

 呪いの耐性がある者が先ず呪いの原因になっている

 邪悪な者を外に追いやりそれを倒す事で

 強力な武器として手に入る事になる。


 呪いの力も強ければ強い方が武器も強力らしいが

 その邪悪な者を外に追い出す行為が呪い出しという

 らしい。


「残念だが我には出来ん。

 そのまま破壊して消滅させる事は可能だが」


 まだ見つかっていない呪いの武器があってそれを

 手に入れる事が出来ればかなりの戦力アップは

 望めるのだが・・・




「呪い出し出来る人居るよ」






 えっ⁉︎






 奈美の突然の発言に全員が驚いた。


 呪い出しを出来る人物なんでこの世に数人居るか

 いないか・・・


 しかも知られている人物はギルド王都支部に在籍

 している人物位だ。


「私のお母さんに頼もっか?」


 奈美のお母さんの恵美さんが呪い出しが出来る。

 恵美さんスゲェ!!

 しかもこっちには神龍のガランがいる。

 強力な呪いの塊との戦闘も勝てる。

 行けるんじゃないかこれ。


「是非頼むよ」

「オッケー」


 ではと急いでラーナの街に向かう事になった。



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