修也VS魔人シャグルpart4
直樹side
ガランがもの凄いスピードで飛んでくれたおかげで
本当に20分も経たない内に氷山地帯に到着した。
一面銀世界でかなり寒い。
「直樹さんこれを」
そう言いながら黒牙の防寒スーツを手渡してくれた
「ありがとう」
奈美は隣で冷気から身体を守る魔法を自分に
かけている。
ガランは寒さなどは平気みたいだ。
「直樹さん早く行きましょう」
急かす小太郎に頷き歩き出そうとすると
「グアーー」
突然の大きな叫び声が聞こえてきた。
急いで声の方に向かう。
!?
「修也さーーん!!」
血まみれで倒れる修也を見つけ小太郎が駆け寄る
続いて奈美と俺もかけよる。
かなりやばい状態だが息はしてるみたいだ。
奈美が慌てて回復魔法を唱える。
淡い光が修也を包み少しずつだが顔色が戻る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
修也side
「あっあれ?奈美ちゃん?」
「修也さーーん!!」
そう叫びながら抱きついて来る小太郎。
折れた骨がまだ痛む。
直樹君達が来てくれて何とか死なずに済んだ訳か。
あっ!
シャグルは?
「危なかった・・・」
そう言いながらシャグルが此方を睨み付けていた。
肩口から大量の血を流しながら
最後に放った斬撃を避けきれず肩にあたったのか
「チッ生きてたか」
そう言うと刀を構える。
「仲間が来てしまったか・・・さすがに分が悪いな」
そう言いながら特大の竜巻を放ってきた。
これを目眩しに逃げる気が?
「次回会った時は必ず貴様ら皆殺しにして
やるからな」
そう言いながら翼で飛び上がるシャグル。
くそっ!
逃してたまるか。
斬撃を飛ばそうとした瞬間・・・
「グアッ」
飛び上がったシャグルの背後に現れた黒龍が
尻尾でシャグルを叩き落とした。
集中力が途切れたのか竜巻も消えた。
何なんだ?あの黒龍は?
「ナイスだ!ガラン」
あの黒龍は直樹君の仲間か?
まぁ後で聞く事にして今はシャグルだ。
「くそっ!このトカゲが!」
「後はあの男と決着をつけろ。我が見届けてやる」
悪態を着くシャグルの前に行き刀を構える。
「シャグル終わりだよ」
そう言うと持てる全ての力を込めた斬撃を飛ばした
「「「「「貴様ーー!!」」」」」
そう叫びながらシャグルは特大の炎を放ってきたが
斬撃が炎をかき消しシャグルに向かい飛んでいく。
ザン!!
斬撃はシャグルを真っ二つに切り裂いた。
「ぐあぁぁぁーーー!!!」
断末魔の叫びを上げながらシャグルは絶命した。
直樹君達が来てくれなかったら確実に死んでたな。
勝ったけど負けだよねぇ・・・・
まだまだ僕は弱い。