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最高の能力が欲しい  作者: 大路
23/120

正志の名字

 それから約30分程で目的地に着いた。

 正志はここで馬車の見張り。

 修也はここから走っていくらしい。


「じゃあ2人とも気をつけてね」

「修也の方こそ危険な任務なんだから気をつけろよ」「そうだよ、気をつけてね」


 馬車でふて寝している正志を他所に俺らは洞窟に

 侵入した。

 真っ暗だったが奈美がライトという白魔法で

 明かりをつけてくれた。

 やっぱり魔法使えるのは便利だなぁ。


 奥に進むと岩で出来たゴーレムと言うモンスターが

 襲ってきた。


 襲ってくるモンスターは久しぶりだ!!


 俺はゴーレムのパンチを避け蹴りを叩き込む。

 ガラガラと音を立ててゴーレムは消滅した。


 コアを拾い上げた瞬間また身体が軽くなった。

 その様子を見て奈美が口を開く。


「もしかしてまたレベル上がったの?」

「多分」


 また強くなるとかずるいなぁとか奈美に言われたが

 仕方がない。


「次は私に戦わせて。私も頑張らなきゃ」


 そう言って顔を叩く奈美。


 それからしばらくしてまたゴーレムが出たが

 俺を見て逃げ出した。

 レベルが上がりモンスターが勝手に逃げる様に

 なってしまった。


 これは誤算だった・・・


「これじゃ私のレベル上がらないから直樹

 一回隠れててよ」


「そうだな。このままじゃあ目的地に着いちゃい

 そうだしな」


 俺は岩かげで身を潜め奈美を見守る。


 案の定ゴーレムが出てきて奈美を襲う。

 多少苦戦しているが順調にゴーレムのHPを削って

 いる。


 さすが元ギルド隊員戦い方が上手い。


 一匹、二匹、三匹倒した所で疲れの色が見えた

 みたいなので俺が岩かげから飛び出す。


 ゴーレムは慌てて逃げて行った。


「ふぅ直樹みたいにはレベル上がらないけど少し

 くらいは上がったかも」


 鞄からMP回復薬を取り出し飲みながら言う奈美。


「苦ッ」


 どうやら苦いらしい。

 MPのない俺には一生飲む事はないだろう。


「じゃあ直樹もう一回お願いね」

「分かった!」


 そう言いながらもう一度岩かげに隠れる。




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 正志side


 修也の野郎もあの直樹とかいう野郎もいつか

 ぶっ殺してやる。

 どいつもこいつも舐めやがって。

 イライラするぜ!!


「あの野郎修也より強いならさっさと

 任務終わらせろよな」


 俺でもすぐ終わる任務だがあいつは中々洞窟から

 出てこない。

 女と遊んでやがるんじゃないだろうな?


 いやそうに決まってる。

 それしか考えられねぇ。

 本当にムカつく奴だ!!



「おい」


「あん?」



 !?



「お前どこの奴や?黒牙?赤牙?」


 おいおいギルド隊員しかも王都支部じゃねぇか


「俺はただの傭兵ですよ」


「そんな訳あるかい!ここに今日黒牙来る言うて

 たれ込みがあったんじゃ」


「加賀隊長!!」

「どないしたん?」


「そいつ多分黒牙の幹部ですよ」


「へー大物やないの」


 加賀!?


 王都支部の第13部隊隊長か??


 やべぇ奴が来やがった・・・


 まぁ俺様がぶっ殺して手柄を上げてやるか。

 幸い向こうも2人だしな。


「そうだよ。俺が黒牙の幹部の真佐正志様だ」


「プッ!!まさまさしってどんな名前やねん」


 こいつ言っちゃならん事言いやがったな。

 俺は名前を笑われるのが大嫌いなんだ。


「ぶっ殺す」


 ダッシュで間合いを詰めるが加賀の野郎の前に

 隊員の野郎が盾を持ち邪魔しやがった。


「隊長ここは俺に」


「まぁまだ中に馬車の見張りより上がおるんやろう

 頼むわ」


 そう言って加賀の野郎は洞窟に入って行った。


「俺の名は第13部隊副隊長の原山 一と申します

 よろしく変な名前の幹部さん」


 こいつも俺の名前を馬鹿にしやがった!!


「この野郎!!死刑だ」


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