直樹の能力
桐生直樹
レベル71
HP370/370
MP0/0
攻撃力520
防御力245
素早さ145
ギフト「イレギュラー」を保有。
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「凄い・・・」
「さすが強いね。僕よりレベルが上だよ」
自分が想像していたより強くなっていた。
二人が感想を述べる中ギフトのイレギュラーとは
何なのかが分からないので修也に聞いてみる。
「修也「イレギュラー」っていったい?」
「それは僕にもさっぱりだね。ただいきなり
レベルが上がった事から推測するに成長しやすい
様に補助する能力っぽいね」
「確かに俺もそう思う!でも修也と戦った時に
起きたあの地面の動きは関係ないのかな?」
俺がずっと疑問に思っていた事だった。
あの時確かに修也を拘束する様に地面が動いたので
俺はもしかしたら何か岩や石それか土の能力かとも
思っていた。
「イレギュラー」という名前からするに
違う気もする
それを聞いて修也が口を開く。
「確かにあの時僕もそっち系の能力と思ったよ!
でも不思議だよねぇ。ギフト持ちは能力が目覚めた
瞬間から使い方が把握出来る様になるとしか
聞いた事ないしね」
どうやらギフト持ちに自分の能力が把握出来ない事
というのは修也が知る限りでは前例が無いらしい
まあ成人してから能力に気付く時点で異常だけどね
と修也が付け加える。
「まあ現状そういう能力と把握しとくか」
「だね」
ある程度話がまとまったのでいよいよ俺達三人は
家を出て街の検問所を目指す事にした。
「修也は検問所どうやって通るつもり?」
確かに修也はこの街で事件を起こしているし
顔もばれている可能性が高い。
検問所にそのまま行けばギルド隊員との戦闘に
なったり騒ぎが起こるだろう。
「僕はこれを使うよ」
そう言って修也が見せてきたのは何やら魔法陣の
様な物と読みなれない文字が書かれた
小さな紙だった。
「もしかして転移用魔法陣?」
「そう」
頷きながら短く返事をしながら森の中のゴブリンの
巣の近くで合流しようと言うと修也の身体が光り
粒子の様になり消えて行く。
「何なんだあれは?」
「転移用魔法陣っていう自分が強くイメージ出来る
場所に転移出来る便利アイテムよ」
「なるほど!それで急に俺の部屋に
現れたりしたのかあいつ」
「でも扱うのはすっごい難しいのよ。少しでも
イメージが狂うととんでもない場所に出たり
下手したら何処にも出れず死んじゃう事もあるの」
そんなに危険な物とは知らなかった・・・
修也が何度か使用しているのを見たが
さすが「黒牙」の幹部といった所だったんだろう