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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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奈美の決意

 自宅に到着し今日の夜には出発する事に決定した!

 行き先は修也が在籍している組織がある「サオカ」

 というここから30km程西にある街だ。


 ある程度の方向性が決まってきた所で今まで何かを

 考える様に沈黙していた奈美が突然私も

 着いて行くと言いだした。


「ギルドの仕事はどうするんだよ?」


「当然辞めるわ、だって今まで信じてきたけど何か

 裏切られた様な気分だし」


 そう怒った様に言いながら明日からはフリーとして

 俺達に着いて来ると言う。


「まあ良いんじゃないの?それに回復系の人間も

 貴重さ」


 相変わらず楽天的な修也になんだかんだ俺の

 心配をして着いて来てくれると言う奈美を見て

 この世界で孤独じゃないと感じ凄く嬉しい

 気持ちになった。




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 奈美side


 直樹達とはさっき別れて今はお母さんと教会に

 二人でいる。


 衝撃的な真実を知り二人とも複雑な心境だった。

 じゃあ今まで私が正義だと信じてやってきた

 ギルドの活動は一体何だったんだろう??


 複雑な思いが頭を駆け巡り無償に腹が立ち

 悔しかった・・・


「お母さん私ギルドを辞める事に決めた」


「そう言うと思ったわ、でも辞めてどうする

 つもりなの?」


「フリーになって活動しながら直樹達を

 サポートするつもり」


「それも言うと思ったわ」

「何でもお見通しだね?」

「貴方は昔から真っ直ぐて分かりやすいわ」

「フフッ」


  昔から私が決めた事に対しては必ず理解して

 くれたお母さん。


 今回も無理はしちゃダメよと言われたが

 理解してくれた。

  それにお母さん自身もギルドには不信感を抱いて

 いたらしい。

 お母さんは教会で情報を集め協力もしてくれると

 言った。


 そんなお母さんに頷き笑顔を見せ教会を後にする。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 直樹side


 修也と二人で部屋で奈美の帰宅を待ちながら

 明日からの簡単な用意を始める。

 用意といっても持って行く物などごく僅かである。


 修也曰く住居など生活に必要な物は組織が

 用意してくれるらしい。

 特に俺みたいなスカウトにかかる様な人物は

 ある程度手厚くは持て成してもらえるみたいだ。


「奈美ちゃん帰ってきたら直樹君の能力について

 調べてみるかい?」

「調べる?あっ!!」


  色々あってすっかり忘れていたが修也が

 持ってきた黒い粉は確か能力の詳細を調べる道具

 だったはず。


「修也あの粉でどれ位の事まで分かるんだ」


「ギフトについての詳細は分かるんだけど個人差が

 あるんだ。簡単な事しか分からない人もいれば

 詳しく分かる人もいるらしいよ」

ガチャ




「ただいま」


元気良く扉が開けられそこには晴ればれした

奈美が立っていた。

きっと心の中のわだかまりが吹っ切れたのだろう。


「おかえり。丁度良かったよ今から俺のギフトについて調べる所だったんだ」


そう言いながら水晶を取り出し修也から受け取った袋を開け黒い粉をかけた。


みるみる水晶が黒くなるのを確認し修也が触る様指示してくる。


 俺は恐る恐る手を水晶に置いた・・・


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