表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最高の能力が欲しい  作者: 大路
116/120

闇の動き

 ロアside

 台風の様に現れたデセオ・クレアーティオ。

 奴が帰り静けさを取り戻した空間。

 俺は疑問をシャックスにぶつける。


「エペタムを渡して良かったのか?」


「ああ、あの剣の自我は相当に強力で俺の力でも

 スリープ状態から起こせなかった。今のままでは

 ただの鈍刀だ」


「それでも渡す必要はあったのか?」


「神の事もあるし現状デセオとやり合うのは

 得策じゃあない。

 それに修也とかいう若僧に渡しエペタムの力を

 向上させて奪う!その方が効率が良い」


「そういう事か!まぁそっちはお前に任せているし

 問題ないだろう」



 まぁシャックスの事だ。

 問題は無いだろう。

 現状問題なのは直樹達もそうだがあの三体か。


 ヴォルグ

 アンモナ

 酒呑童子


 彼奴らの目的も読めん・・・

 まぁ此方は作戦通り動いて行くしかないな。

 神が復活を遂げれは全ての問題はなくなる。

 そんな事を考えている俺の背後より神が言葉を

 かける。


「ロア、シャックス、歩美今より彼奴らが作った

 人間界に混沌を落とそう」


 神の一言により我々は作戦を遂行する。

 今回の作戦の肝はシャックス。


「シャックス、頼む」

「ああ任せろ」


 そう答えたシャックスのオッドアイの目が輝き出す

 それを見た神が口を開く。



「ギフト1227「拡散」」



 その瞬間に黒のカリスマを宿したオッドアイの

 シャックスの目は全世界に拡散された。





 ・・・・・・・


 アンモナside


「ヴォルグ様196番ギフト「氷」を

 お連れしました」


「久しぶりの100番代か?それに魔人ではないか

 少しはギフトを成長させているかな」


「な、何だ貴様らは?」


「餌は黙りなさい」


「え、餌だと」


 その刹那ギフト持ちの魔人の首は床に転がる。

 此処からはヴォルグ様の食事の時間。

 口の周りに血を滴らせ魔人を咀嚼しながら

 ヴォルグ様が口を開く。


「やはり食いごたえがない・・・」


「魔人でもギフトを使いこなせてはいない様

 ですね」


「やはり始祖か継ぎ足し位で

 ないと満たされんのか?」


 ポツリとヴォルグ様が呟く。

 その呟きに酒呑童子が酒を煽りながら答える。


「せっかく良いギフト持ちも能力を

 使いこなせちゃいない。

 もう我慢は止めて本気で狩に出たらどうだ?」


「確かに酒呑の言う事も一理ある。質より量に

 切り替えるのも仕方ないか」



 ヴォルグ様の一言にニヤリと笑う酒呑童子。

 私はその言葉を聞き即座に近くにいる

 ギフト保持者の情報を調べる。


 私が情報処理をしている中ヴォルグ様が

 何かに気づき口を開く。


「人間界がおかしい?誰だ?こんな事をしたのは

 私の狩場を荒らしたのは」


「如何なさいましたヴォルグ様?」


「何者かのギフトで人間界が混乱している

 このままでは私の食料が死滅してしまう」


「この前俺の邪魔をした奴じゃねぇか?

 ありゃ只者じゃなかったぞ」


 ヴォルグ様に答える酒呑童子。

 確かにあの剣を奪って行った男。


 あれは相当な化け物・・・


 しかし誰であろうともヴォルグ様の邪魔は

 許されない!!


 神界を含めた全ての世界を喰らい尽くす存在

 我等が主ヴォルグ様。


「アンモナ!早急に出発だ!!

 こうなれば致し方ない、手当たり次第に喰らうぞ」


「はい!」


 何者かは分かりませんが貴方の行いは

 世界の終焉を早めた様ですね。


 まぁ遅かれ早かれ運命は決まっていましたが、

 残念なのはヴォルグ様が美味しい食事を

 取れなかった事。


 まぁ始祖や継ぎ足しならそこそこの味でしょう。

 それにこの行いをした者も・・・













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ