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最高の能力が欲しい  作者: 大路
112/120

修也 カムイ マダラpart3

 な、何故??

 ロアがここに居る??

 異常な来訪者に戦場の時が止まる!

 その隙に此方に向かうカムイとマダラ。



「あん?突然現れて誰だテメェ?」



 金棒を阻まれた酒呑童子がロアに悪態を吐く。

 こいつらとは全くの無関係の様だ。

 チラッとロアが此方を向き口を開く。





「それだな」





 えっ!?





 そう言うとロアは鎌を振り上げ僕の左腕を

 斬り落とした!



「ぐぁぁーー!!」



 完全に落とされた腕を見て灼熱の様な痛みが全身を

 駆け巡る。

 そしてロアは僕の落ちた腕が握っているエペタムを

 拾い上げる。



「く、くそっ!エペタムーー!!」

「おい離せ!相棒ーー!!」



 仕事を終えエペタムを握り次元のチャックを開き

 去ろうとするロアに対し酒呑童子が口を開く!


「何処の誰か知らんが俺の邪魔してただで帰れると

 思うなよ」


 そう言うと金棒をロアに振り上げる酒呑童子!

 それを躱すロアだが衝撃波を受け吹き飛ばされる

 しかし吹き飛ばされながらも次元のチャックを開き

 その中に吸い込まれる様に入り込むロア。



「チッ!アンモナ!!」



 舌打ちをしながらアンモナを呼ぶ酒呑童子!

 名を呼ばれたアンモナが指を鳴らす!

 何も起こらない・・・


「見つけ出せない・・・」

「チッ!」


 アンモナの言葉に舌打ちをする酒呑童子!

 僕の元にたどり着いたマダラが止血をしてくれる。


「大丈夫か?修也!」

「え、エペタムがーー!!」


 涙を流す僕にマダラはそっと口を開く。


「命があれば必ず取り戻せる!」


 そう言うと敵に向き直るマダラ!

 カムイも隣に到着している。



「し、修也ーーー!!!」



 名を呼ばれて驚いたがその声を聞き安堵した。

 直樹君・・・


 血を流し過ぎたのか少し安心したのか意識が無く

 なっていく。



 エペタム・・・



 必ず取り返しに行くから・・、



 ・・・・・・・・・・・


 直樹side


 俺の目に飛び込んできたのは左手を失い血まみれの

 修也の姿だった。


「奈美!ナンシー!」


 奈美とナンシーが修也達の元に走り回復魔法で

 体力を回復させる。



 此方の様子を伺っていたヴォルグが口を開く。



「アンモナ!何故奴らがこの空間に?」


「わ、分かりませんが彼方にもかなり高度な

 異空間操作が出来る術者がいるとしか」


「残念だが今日のディナーは無しだな」



 ヴォルグがそう言うとまたもアンモナが指を鳴らす

 視界が揺らぎ気がつけばキャンプを行っていた場所

 に戻っていた。


 奈美達に急いで修也の様子を伺う。

 どうやら腕は戻らないが一命は取り留めた様だ。

 安堵したのと痛々しい修也の姿に悔しさが

 込み上げる!!



「皆んな一旦神殿に戻ろう」



 俺の提案に皆無言で頷いた。

 こうして俺達の幻獣の森探索は終わった。






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