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最高の能力が欲しい  作者: 大路
110/120

修也 カムイ マダラ

 修也side


 また分断されてしまった。

 まぁ今は目の前の敵に集中だね。

 カムイはめちゃくちゃやる気だし。


「おい女、俺達が餌とはどういう意味だ」

「そのままの意味ですよ」


 魔女アンモナがそう答えると影からあの狼と鬼の顔

 をした人物が現れた。

 その鬼を見てマダラが驚愕しながら口を開く。



「し、酒呑童子・・・」

「お、俺を知ってんのかい?良く見りゃ鬼族か」



 酒呑童子??



 文献で聞いた事がある鬼の王。

 まさか本物?



「何故あんたが生きている?」

「うんな事ぁどうでも良いだろう?死ぬんだし!」


 そう言うと酒呑童子は圧倒的な威圧感を放ち

 自身の持つ徳利の酒を呑みだした。


「何だぁ!アンチェインともあろう者がビビってん

 のかぁ?」


 カムイの言葉にマダラは自身の顔を一度叩き

 口を開いた。


「少しビビったがもう大丈夫だ!」


 落ち着きを取り戻したマダラを他所に狼の化け物が

 身体に響く様な声で話し出した。


「酒呑、アンモナ、ディナーの時間だ」


 その声を皮切りに酒呑童子とアンモナが攻撃を

 仕掛けてくる。

 酒呑童子の一撃をマダラがアンモナの一撃をカムイ

 が受け止める!



「じゃあ私は」



 そう言うと狼の姿がブレる様に消えた・・・



「おいおい!し、修也ーー!!」



 えっ・・・



 エペタムの声が聞こえる。



 右肩に激痛が走る。



 熱い・・・



 気が付けば目の前の狼は何かを咀嚼している。


「余りに無防備で狙いが外れたわ」


 その言葉に我に返り自身の痛む肩に目をやる。

 肩の肉が大幅に食い千切らていた。

 辛うじて腕が繋がっている位に・・・

 その瞬間に痛みが走る。


「ぐ、ぐぁぁー!!」

「大丈夫か?」


 俺の元に駆け寄ろうとするマダラ。

 しかしそんなマダラに酒呑童子が言葉を放つ!


「余所見は駄目だろう?」

「ご、ごはぁ!」


 横薙ぎの酒呑童子の金棒がマダラを捉え吹き飛ばす

 狼が更に俺に攻撃を仕掛ける!

 ヤバイ・・・


 ガキィン!!


「ぼけっとすんな!集中しろ!」


 間一髪神龍の力を解放したカムイが狼の一撃を

 受け止めていた。

 続け様にカムイが爪を振るうがそれを難なく躱す

 狼の化け物。


「流石神龍か、しっかり抑えてろアンモナ!」

「は、はい!す、すいませんヴォルグ様」


 カムイのお陰で何とか助かった。

 ダメージはでかいが少し頭を冷静にしてエペタムに

 声をかける。


「エペタム!あれしかないね」

「分かってるぜ相棒!」


「斬撃鎧式!!」


 あのヴォルグとかいう狼のスピードは

 尋常じゃない。今の僕じゃ目で追う事が出来ない



「お前のせいで、お前のせいで、ヴォルグ様に

 怒られた!餌の分際で、餌の分際で、わ、私は

 捨てられる、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だーー!!」



 突如耳に入ってきたのは完全に冷静さを失った

 アンモナの声。

 その直後アンモナから放たれる魔法の嵐。

 最上級の魔法を連射しまくるアンモナ!


 狙いなどお構いなしに放たれるその砲弾の嵐は

 永遠ともとれる時間続く。

 辺りに響き渡る爆発音!



「エペタム!!」

「あ、相棒!」

「斬撃鎧式二乗」



 更に斬撃を増やし防御に徹するしかない。

 嵐が過ぎ去るのをただただ待つだけ。

 そして爆音が止み辺りを包んでいた砂煙が晴れる。




「く、クソが・・・」




 静寂の中口を開いたのは神龍の鱗がボロボロになり

 全身に夥しい傷を負ったカムイ。


「餌は黙って大人しく餌らしくしてろ!」


 そんなカムイに放たれるアンモナの言葉。

 同時にヴォルグの姿が再びブレる。



「ぐ、ぐぁぁーー!!」



 気付けばカムイの一翼の翼を食い千切り咀嚼する

 ヴォルグの姿。

 痛みに顔を歪めるカムイ。




 ドゴーン!!




「ホームラン!!」



 鈍い音と共に声の方を振り向くと金棒で

 吹き飛ばされるマダラの姿が。



 神龍、アンチェインが床に転がる姿を見下ろす

 三体の化け物。













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