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最高の能力が欲しい  作者: 大路
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奈美VS修也part2

 とある日修也がモンスターと戦闘する為に準備を

 していると王都支部ギルドが揺れた。


 今から7年前ギルド王都支部が一度だけ襲撃された

 事があった。

 襲撃したのは確か「黒牙」と呼ばれる犯罪組織

 だったはず。


 そこから一瞬の隙を見つけ命からがら王都から

 逃げ出し生きる為に選んだのがその犯罪組織に

 加入する事だったらしい。


「黒牙」と言えば犯罪組織の中でもかなり上位に

 入る集団だ。

 そこまで聞いて私は口を開いた。


「直樹も同じようになるって事?」

「それは分からない。だけど可能性は高いと思うよ」


 私は頭の中が混乱しながらも修也の事が本当の様に

 思えてきた。

 修也が続けて話し始めた。



「でも今のままじゃ内の組織にも狙われるよ。

 だから形だけ内の組織に入るんだよ」



 確かに修也の所属する「黒牙」も直樹の力を欲して

 いるし直樹が抵抗すれば殺すかもしれない。



 今のままじゃ直樹に安全な場所がない・・・



 そこから修也が話し始めた事はかなりぶっ飛んだ

 内容だった。


 まず直樹を形だけ組織に入れある程度の所で

 組織を裏切り組織自身を壊滅させるという作戦

 らしい。


 淡々と話す修也に対して苛立ちながら答える。


「そんな無謀な作戦成功する訳ないじゃない!!

 それにあんたの話しが本当とも思えないわ」


「確かに危険だけど僕も一応組織では幹部だし

 ある程度の力はあるよ」



 それに・・・



「直樹君にはそれを成せる可能性がある」



 真っ直ぐな目で言われ信用しそうになるが

 信用はしなかった。

 ただ直樹に今の話の内容は伝えるとだけ

 修也には言った。


 それを聞き修也は頷き私に一つの袋を渡してきた。


「能力を一度だけだけどより精密に調べる事が

 出来る魔道具さ。水晶にかけるだけで使えるから」


 それだけを言い残し夜の森に修也は消えていった。



 ・・・・・・・・・・・・


 直樹side

 疲れていたのか目を覚ましたのは昼過ぎだった。

 ボーっとする目を覚ます為に冷たい水で顔を洗う。


 少しして何か食べようかと思い冷蔵庫に向かう

 扉を叩く音が聞こえ扉を開けると奈美が立っていた



「おはよう」

「あれ?奈美仕事は?」

「昨日の一件で怪我したり私みたいにMPを

 使い過ぎた人間は休みなの」



 どうやら翔太以外にも修也にやられた人間が

 何人かいてギルドが混乱中みたいだ。


「これ買ってきたから一緒に食べよ」


 この街の名物のローウルフの肉を使った

 ハンバーガーのセットを差し出しながら言う。



 ジューシーでいて挟んであるレタスに似た白の草も

 シャキシャキしてかなり美味い。



「ごちそうさま」

「いえいえ」



 何となくだが前の世界でもそうだった様に奈美は

 料理が苦手な気がする・・・


 今度それとなく聞いてみよう。


「今何か失礼な事考えてない?」


 ジト目で睨みつけられたのでそんな事ないよと

 返す。


 本当に鋭いな何て事を考えていると

 奈美が話し出した。


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