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最高の能力が欲しい  作者: 大路
104/120

揃い踏み

「こ、この私が人間風情に・・・」


 総帥の脅威の強さに圧倒されボロボロになりながら

 レプティルが悪態を吐く。


 その様子を見ながら最期の仕上げにと正志を担いだ

 総帥は無言で歩みを進める。



「中々に良いウォーミングアップになったぞ

 爬虫類!!」



 レプティルの前でそう言い放ち正志を思い切り振り

 上げ留めを刺しにかかる総帥!


 残り三頭になったレプティルの頭が最後の足掻きに

 ブレスを放つがそれを意に介さず総帥の攻撃は

 レプティルを直撃する!!



「が、がぁぁぁーー!!!」



 断末魔の叫びを上げたレプティル!!

 その声を上げたままレプティルは地に倒れた。


「そ、総帥ーー!!」


 総帥の完全勝利を見届け周りに居た蛇がいなく

 なった事を確認した神宮寺さんが駆け寄る。

 その様子に気づいた総帥は一瞬ニヤッと笑い

 口を開いた。


「長らく留守にした!」


 言葉少なに口を開いた総帥の目はどこか子を

 見つめる様な親の目に思えた。


 そんな総帥の目が直ぐに真剣なものに変わり更に

 口を開く。



「色々話したい事はあるが先ずはこの洞窟からの

 脱出だな」



 そうだ!僕達は早く直樹さん達に合流しなくては

 ならない。

 しかしながらどの様にこの場所から脱出すれば

 良いのか??



「良し!!面倒だこのまま上に出るぞ!」



 意味の分からない発言をしだした総帥!

 全員の頭に?マークが浮かんでいる。

 そんな僕らを余所目に総帥は自身の身体に力を

 込め出す!

 そして僕達の首根っこを掴み上げる!



「し、神宮寺さん・・・」

「小太郎君・・・」



 僕達は互いに今から自身に起こる事を大体把握して

 諦めにも似た覚悟を決める!

 そして総帥がそのまま僕達を洞窟の天井目掛け

 放り投げた!!



「風穴を開けーい!!」

「う、うわぁーー!!」



 叫び声を上げる僕達。

 急いで雷帝モードになる神宮寺さん!

 それを見て僕も花咲石で植物を身体に纏わせる。



「うぉあーー!!!」



 そんな僕達の間を一筋の光と化した顔の原型を

 留めていない化け物が叫び声を上げ通り過ぎる。

 正志という化け物は洞窟の天井を次々に破壊

 しながら進んで行く!

 僕達も痛みに耐えながら洞窟の天井を破壊して行く



 そして遂に光が見え遂に僕達は地上に帰還した。

 そこで僕達は気を失った・・・




 ・・・・・・・・・・・・・



 直樹side


 突然の爆発音と共に姿を現した三人。

 身体は傷だらけで気を失っていた。

 相当過酷な戦闘を行って来たのだろう。


 正志に至っては顔面が崩壊している。

 俺達はその凄まじさに歯軋りを噛む。

 奈美に至っては余りの酷さに回復を施しながらも

 顔を背けている。



 そんな中騒がしい声を上げ走り出した赤龍兄弟!

 しかしその兄弟は何故か俺達の足元に倒れている。



 三人に続き穴から飛び出して来た四人目に

 殴り飛ばされ・・・



 何故??



 本物??





「お、大川総帥!!!」





 全員の悲鳴にも似た声が森中に響き渡る!!

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