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空より
怖いんだ。
好きなんだよ。それでも
ちょっと、いやな気持ちなんだ。
そう言うことがあるたびに、
白馬に乗った王子様が来てくれるんじゃないかと
思いたくなるがまず、あり得ない。
赤い点滅ランプが、
静まりかえる街角の公園を照らす。
ランプは、赤くピカピカと光り輝いて、
紺色のパノラマの様な空を飾る。その光りは、ビルより高く、
東京タワーより低い建設中の建物だろう。
その光りより、何千億も離れた所の惑星、
銀河は、小さな光りでも不思議と
近くに感じる。
そして、何回見ても飽きない。
辺りは、閑散としていて車の通りだけが多い。
この公園には、木々と夜の散歩をしている人がいる。
ほかは、だれもいない。
空を見ているうちに、
いつかのことを思い出した。朝だというのに、たくさんの人が待合室で待っている。そこは、初めてで、違和感を感じた。