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僕と魔法と黒猫と  作者: 幸乃兎莉
第二章
10/12

最高の朝

色々と書き方を工夫したり、勉強したりしながらやっていきたく思います!

第二章から、小説の書き方を変えます!

 次の日、僕はいつもより早くセットしていた目覚ましを止めた。

欠伸を噛み殺して、隣で寝ているシャルルを起こさないように、体を起こした。

そして、みんなを起こさないよう、静かに学校にいく準備を初めた。


 いやはや、今日という最高の日の朝を迎える事が出来た。

今日が最高の日でなくして、いつを最高の日と呼べばいいのか、俺にはわからないね。

なんで今日が最高の日か知りたい?知りたいよね?知りたくなくても教えちゃうもんね!

実は、以前に話した事のある、学校近くのパン屋で、新作のメロンパンが発売される日なのだ!

ちなみに、パン屋の名前は『ベーカリーさくさく』だ。略して『ベーサク』。

御贔屓にしているパン屋さんで、僕が大好きなメロンパンを使った新しい商品。

これが期待しないわけがない。期待せざるを得ないでしょ!


 なんと、この情報のソースは、どこからか知らないがユウダイが仕入れた情報なのだ。

どこからかを教えてくれなかったから、信憑性にはかける。

信憑性にはかけるのだが……僕は信じる! 

そして、新しく販売される新作パンを、誰よりも早く購入する所存であるっ!

真っ先に食して、その味をみんなに知らせる為に、僕は生まれてきたと言っても過言ではないっ!

これが、僕の人生における最大の目標なのだろう。きっとそうだ。我ながら良い人生だった……。


 善は急げ!という事で、僕はまだ眠い目を起こす為に顔を洗い始めた。

冷たい水を手にとり、パシャパシャと顔を洗う。

……ん~、なんか水を見てると、この間の水の魔物を思い出すな。やだやだ。

そういえば、あの魔物の名前は『ウォーターフィッシュ』と言うらしい。

誰だよ、そんな安直な名前を付けた奴は。出てこい!と抗議をしたくなるような名前だった。

シャルルは「見た目のままじゃから、分かりやすくてよいではないか」と言って笑っていたな。


――あ、そうだ。何か忘れてると思ったら、学校に行く時にはシャルルを連れて行く約束だったな。

完全に失念していたわ。でも、そのまま忘却の彼方へ消え去ってくれてもよかったんだけどな。

思い出したなら仕方ないか。仕方ないから起こしてやるか。

顔も洗ったし、歯磨きも終わったし、とりあえず自分の部屋に戻るとするか。


 両親も妹もまだ寝ている時間。ユウトはみんなが起きないように、音を立てないように自分の部屋に戻った。

額に浮かんだ汗か、拭き損ねた水を手で拭うと、その扉を開いた。


 そして、目に飛び込んで来たのは、僕を毎夜毎夜、夢の世界に誘ってくれる、優しきまくら様だ。

まくら様が……ビチョビチョに濡れていた。

それはもう、ビチョビチョと言う以外に表現がない程、濡れに濡れていた。

ビチョビチョになる原因が、どこからともなく大洪水のように滴り落ちる液体によってもたらされた。

これはもう、大洪水以外の言葉では、僕はうまく表現する事が出来ない。

我ながら、語彙力の無さを悔しく思う。

そして、その大洪水の原因を引き起こしている存在は、何を隠そう。シャルルだった。


「俺のまくら様に、なんの恨みがあるんだよ!!」

来週月曜日に更新!

一話の文字数が多すぎると読むの疲れるかもしれないので、少し減らして行こうかと思います。

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