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狂気と正気の幻想  作者: 狂無綺 世造
フランちゃんエピソード
2/15

プロローグ(笑)みなくてもおけ

書いている小説が全然書けないのでせめて違うやつでもいいから楽しんでもらえればなーとか思いながら書いたやつです

これは、狂気に狂う前の、魔改造された吸血鬼のお話





苦手な人は早めに空中回転してブラウザバックしてね









フランドール・スカーレット


あなたはこの人物を知っているだろうか?

ありとあらゆるものを破壊する程度の能力を持った吸血鬼と思っている?いいえ、実はもっと恐ろしいのです。ものだけではなく、空間、時間、心。全ての…この世にあるやつ、過去のやつ、未来のやつ、違う次元のやつ、全てを破壊する。名ずけるなら…シンプルに「破壊する程度の能力」でいいでしょう。

これから語るのは、全てを破壊し、美しく残酷で、恐ろしい狂気を持った、全ての元凶と言える吸血鬼の話





吸血鬼が住むとして有名な館【紅魔館】

この館には最強とされる吸血鬼が2人います。1人は最高の美貌を持つ吸血鬼。1人は力強く、最強の吸血鬼。

彼らの間には1人の子供がいました。名前は【レミリア・スカーレット】。彼女は運命を操る、彼らの自慢の娘です。そして、新たに1人の命が加えられました。名前は【フランドール・スカーレット】。彼女は母親にも負けないほど美しく、奇妙な羽を持っています。七色の宝石が付いたような綺麗な羽。その羽は彼女の美貌をさらに引き立たせます。だけど彼女の周りには誰も寄りません。近づいた妖精、妖怪は殺されたからです。他でもない彼女によって…




「これからフランをどうするの?」


広く赤い会議室で最初に声を発したのは母親。母親はフランをどうするのかによっては家出をするつもりだ。殺すのか、または捨てるのか。そんな答えが出たらすぐにでもフランを連れて遠い遠いところに移り住む。そう決めていた。


そう母親が思っていると父親から答えが出た。みんなが息をのみ、緊張する中でた答えは…


「地下に閉じ込める。能力を封じる鎖付きでな」


え…?


そう母親は思った。母親だけではない。会議室にいる皆がそう思った。

フランの能力は本当に危険だ。いずれここも破壊されてしまうかもしれない。だから殺したりするのかとみんな思っていた。


その手があったか!


フランを監禁…いや、守るための地下はすでにある。鎖はつくればいい。あとはフランをどうあそこに行かせるかを考えていた。答えはあっさりでた。フランは優しい。だから地下に物があるから取ってきてと言えばいいのだ。





ーー作戦決行の日


「フラン。ちょっと頼んでもいい?」


母親は優しい笑顔でフランに言った


「うん?いいよ?」


フランは読んでいた絵本から目をそらし、母親の方を向き、立ち上がって母親のそばに行った


「実は地下に保存していたケーキがあるの。それを取ってきてもらえないかしら?」


母親はフランを撫でなから地下への扉へ連れて行った。フランはこのあと何があるかなど知る由などない。



小さな少女を封印。それはとても辛いことだろう。実の娘を封印するのは、子供を見放したひどいおやでもない限り。




「お母様。本当にここにあるの?」


暗い地下室。そこに連れて来られれば誰でも不安になる


「えぇ。あの鉄格子の向こう側にある戸棚にワンホールあるから、とってきてちょうだい」


「お母様も一緒に行こうよ!」


「ごめんなさい。フラン。私は今足の裏を怪我してて…ほら、道が荒いでしょう?しかも天井が低いから飛ぶこともできないの。だから、まだ怪我をしていないフランに行ってもらおうかとおもったの」


足をさすりながら言う母親。フランはそれを信じてしまったらしい。親想いの優しい子


「なら仕方ないよね。わかった、取りに行ってくる!」


「ありがとう、フラン…(ごめんなさいごめんなさい…フラン…許して…あなたを…守るためなのよ…)」


母親はフランが歩いてくなかずっと心の中で謝っていた。何回も何回もごめんなさいごめんなさいと…

そんなことを知らずにフランはケーキを探していた


「えっと…あっ!あった!お母様!あったよ!」


ケーキを手に取り振り返ろうとするフラン


ーブゥン

ージャラ


魔法陣が現れ、鎖が出てきてフランの両手首、左足を拘束した


「…えっ?なに…これ…?あれ?お母様…?」


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…フラン…許して…」


「お母様?なにを言ってるの?こんな鎖…!「フランドール。その鎖はお前の能力では壊せない」お父様…⁉︎」


「フランドール。お前をここに拘束することにした。…ごめんな…」


「…」


フランは涙をポロポロ流し、泣いた


「うっ…なに?…ここにいたら…もう誰とも会えないの…?お母様にも?お姉様にも?…そんなの…嫌だよ…」


「大丈夫よ、フラン。私達はここにちゃんとくるわ。寂しくないように…。そうだ!確かあれが…はい」


「なぁに?これ…」


「くまさんのお人形。私たちがいないあいだは、くまさんがついているわ。ね?寂しくないでしょう?」


「…うん!」



ーそれから、母親と父親と姉は、ほぼ毎日フランのいる地下室に通いました。

あるとき、姉は行くのをやめました。縛られている妹を見ていると、とても辛いからです。

あるとき、父親が行くのをやめました。いや、やめたのではありません。父親は死んでしまったのです。

あるとき、母親は地下室から出てきませんでした。フランに捕まってしまったのです。二度と牢屋から出ることはできません。母親は心が壊れ、ただの人形に…そして、身も崩れ、ただの白い骨になってしまいました。

ダァレも来ない地下室。そこには一人の少女。くまの人形を抱きしめて、ずっと泣いています。あるとき、少女は泣くのを止めました。寂しくて、寂しくて、静かで、自分の声だけが響く地下室。少女は感情が壊れてしまいました。笑いもせず、泣きもせず、ただただボーっとしていました。あるとき、少女は本当に壊れてしまいました。心も壊れてしまったのです。そんな少女がたどりついたのは狂気。狂気は日に日に増していき、ひとつの人格をつくりました…




ー「あなたはダァレ?」


鏡に向かって問う質問。それには誰も答えない…はずだった


『ワタシはあなた。あなたはダァレ?』


少女は、鏡の中の自分が答えたと気づいた瞬間、目の前が暗くなってゆくのを感じた

一度でいいからこんなのを書きたかった

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