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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

将来の夢は警察官。

作者: てこぽん
掲載日:2026/04/03

「最後の爆弾は、まだ見つかっていない」

ミステリーに目覚めた作品でした。佐藤二朗さん演じるタゴサクの奇妙で不快で怖さを感じる演技に圧倒され、また内容の面白さと言ったらうまかっちゃんよりも凄いです。

そんなこんなでミステリー作ってみたいなぁと思い、何となくで作ってみました。無理やりなところがあるかもしれませんが、素人作品ゆえ、ご了承くださいm(_ _)m

短編小説


某日、1年ぶりに再開する友人と居酒屋で待ち合わせをした。


「おーう!久しぶりぃ!」

話しかけてきたのは大学時代の友人、北野演(きたの ひろし)だ。1年ぶりに再開したが、特に何も変わらず、強いていえば雰囲気だろうか、少しだけ変わった気がする。


お互いに呑みまくり、顔を真っ赤にしあって店を後にしようと席を立つ。タクシーを手配し、ともに最寄り駅の方まで向かう。


「なぁ、お前さ、この前のニュース見たか?」


北野がおそろしい様子で聞いてくる。

それもそのはず、彼が現在住んでいる地域のすぐ近くで、関節の1本までも解体するかのようなバラバラな遺体が発見されたと言うのだ。被害者の頭は切り落とされ、なんと被害者の家の前に置かれていたという。かつての酒鬼薔薇事件を彷彿とさせる、歴史に残る殺人事件とも言われるほどの壮絶な有様だったようだ。

「知ってるも何も、俺も衝撃的過ぎて脳にこびりついちまったよ。あんなことあったら、近くに住んでる人は恐怖でたまらないだろうな。」

「俺の家の近くで起きた事件だからなぁ。しかもこんなにやばい事件が身近で起こるなんて、逆に実感が無いくらいだよ。」

お互いに事件のことについて話し合った。まるでお互いに酔っていないかのように。


駅に着いたのでタクシーを降りる。フラフラと互いにもたれ掛かりあいながら、「ジャッ」と言い軽く手を挙げて後にする。

「、、、、、?あっ、、、?あいつの忘れ物か、??」

タクシーを降りる際に、シートにあいつのものらしきスマホが落ちていた。忘れたらいけないと思い咄嗟に手に取ったが、渡すのを完全に忘れていた。あいつはー、もう姿が見えない。電話をかけようとしたが、北野のスマホがここにある以上、かけても無駄だったということにはすぐに気がついた。


家に帰り着く。すぐに自分のスマホを取り出す。尿意を催したのでトイレに行こうと立ち上がった。そこに1本の電話が入る。

「もしもし?んぁ?北野か。スマホ忘れてたぞ」

「だよなぁ。俺もさっき気づいてよ、スマホ持ってきてもらおうかなって、俺のスマホにすぐ電話したんだ。今からでも会えるか?酔いはどうだ?歩けるか?」

「こっちは全然大丈夫だ。駅待ち合わせで。今から向かう。」

「わかった。じゃあスマホ持って駅に来てくれぇ。スマホ忘れんなよ?笑」

「うるせぇよ。」ガチャッ

その後、2人は駅で合流した。スマホを北野に渡す。短い挨拶を済ませ家に戻る。今日は寒いなぁ、と思いながら家に帰った。すぐにスマホを確認する。そこでこれまでの違和感に気づいた。このスマホ、全く傷がない。


その瞬間、冷や汗が湧き出た。鳥肌が全身を纏う。


俺は、やられたんだ。嵌められたのだ。


ふと、小学生の頃のとある場面が浮かんだ。

北野が確か、こう言っていた。

将来の夢は、警察官になることです。

同時に、後ろのドアが叩かれた。

ドアを開けると、北野が立っていた。

解説


北野は警察官

今回の殺人事件で容疑者として挙げられたのが主人公だった。

捜査のために、北野は被害者と同じスマホを用意し、タクシーから降りる際にわざとスマホを落とした。主人公に拾わせるために。

主人公は念の為確認せざるを得なくなり、家に持って帰る。そこで北野が「被害者のスマホ」に電話をかけ、「俺のスマホに電話をかけた」とわざわざ自分のスマホであるかのように持ちかける。そのまま被害者のスマホを持ってこさせるために。

駅で北野は被害者のスマホをGETして、今回の事件の犯人は主人公であることが確定。


+α

居酒屋を出たあとも北野の不自然に呂律や記憶がはっきりとしているのは、北野は捜査のため、居酒屋と協力してノンアルコールを提供して貰ったから。

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