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Dr.ヴァレンの思想 ―「融合による完全なるヒーロー計画」
Dr.ヴァレンの思想 ―「融合による完全なるヒーロー計画」
> 「私はただ、救いたかったんだ……この脆く愚かな世界を。」
Dr.ヴァレンは静かに呟いた。
戦争、災害、病、そして人間の悪意――。
ヒーローが存在すれば、それらは防げる。
だが、一人のヒーローでは限界がある。
> 「速さに長けた者がいても、力がなければ救えない。
力ある者がいても、優しさがなければ人は救われない。
ならば――融合させればいい。」
彼の研究は、“個の能力を一つに統合する”という禁断の実験だった。
それこそが、《融合体プロジェクト:CODE HERO》。
だが、実験は次第に歪み始める。
適合率が低ければ人格は崩壊し、魂は分離、
やがて「人」としての形を失う。
> 「理想のヒーローを創るためには、犠牲が必要だった。
……そうだろう? 神でさえ、世界を創るために混沌を許したのだから。」
その理屈は正義にも似て、しかし確かに狂気だった。




