96 遺跡崩壊!? 全力で逃げろ!!
96 遺跡崩壊!? 全力で逃げろ!!
カインのフライパンによる謎のホームラン返しを受け、ゴーレムは派手に吹っ飛び、遺跡の壁にめり込んでいた。
だが——
「……あの、ちょっと待ってや。壁、なんか……」
バキ……バキバキ……ギシギシ……!!!!
明らかに不穏な音が、遺跡全体に響き渡る。
「……うっわ、まさか……」
「これって……」
「……まさか、崩れるのか!?」
その瞬間——
ドドドドドドドド!!!!
壁にヒビが入り、天井から無数の瓦礫が崩れ落ち始めた!
「うわあああああ!!! ちょ、アンタ、何してくれてんの!?」
「俺のせいじゃないだろ!! ゴーレムが壁に突っ込んだから!!!」
「お前が打ち返したせいや!!」
「言い争ってる暇ない! 逃げる!!」
そう言った瞬間、フェリシアはすでに影の中へと消えていた。
「ズルいぞお前ぇぇぇぇ!!!」
「文句言うてる暇あるんやったら走りやぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ダダダダダ!!!
一行は全力疾走で遺跡の出口を目指す!
しかし、前方からも天井が崩れ落ち始めていた。
「ヤバい、あのままやと出口塞がれるで!!」
フェリシアが影からひょっこり顔を出し。
「さぁ、どうするの」
「お前、せめて手ぇ貸せぇぇ!!!」
「ほんまにもう……! しゃあないわ! 聖霊術《風の加護》!!」
ルナが魔法を発動すると、突風が一行の背中を押し、まるで風に乗るように加速する!
「おおおおお!? 速い速い!!!」
「うぉぉぉぉ!!! これ、転んだら死ぬやつや!!!」
「……ふふ、こういうのも悪くない」(ひそかに楽しんでる)
だが、残り数メートルのところで、出口の上から巨大な岩が落ちてきた!!
「終わったで……!」
「まだだ!! 俺に任せろ!!」
カインは全力でフライパンを振りかぶり——
「フライパン流・超究極スマッシュ!!!」
カァァァァァァァァン!!!!!!
伝説のフライパンが岩を叩きつけ、砕け散った岩が粉塵となって消し飛んだ!!
「なんでやねん!! なんでフライパンで岩が砕けるねん!!!???」
「……もうツッコむの、疲れた」
「それより、今のうちに脱出やぁ!!!」
ダダダダダ!!!!
一行は最後の力を振り絞り、崩壊する遺跡から飛び出した——
——直後、遺跡は完全に崩れ去り、砂煙が舞い上がる。
「……っはぁ、はぁ……!! 間一髪だったな……!」
「ほんまに、もう……心臓に悪いわ……」
「……アンタのフライパン、ほんまに何者やねん……」
「料理道具とは思えない……」
「何言うてんだい! これはちゃんと料理にも使えるんだぞ!!」
「いや、料理用のフライパンで遺跡崩壊させたらアカンやろ!!!」
こうして、カインのフライパン伝説に、新たな1ページが刻まれた——。




