94 遺跡探索開始!
94 遺跡探索開始!
目の前にそびえ立つのは、年月を経て崩れかけた古代遺跡。巨大な石造りのアーチが入口を形作り、その奥には闇がぽっかりと口を開けている。壁には謎の文字や古代の紋様が刻まれ、歴史の重みを感じさせる。
カインは腕を組み、ドヤ顔で頷いた。
「うむ、こういうのはワクワクするよな!」
「確かに! まさにロマンや!」
「そやなぁ……ただ、危険もいっぱいありそうやで」
「勝手にフラグ立ててるの、問題」
そう言いつつも、フェリシアも興味があるのか、遺跡の石壁をじっと観察している。
カインはさらに奥へと足を踏み入れ、ふと床にある小さな突起を見つけた。
「おっ、なんだこれ? ちょっと押してみよ——」
「待て!!」
その瞬間——ガコン!!
重たい音とともに、遺跡全体が揺れた。壁の奥からギギギ……と不吉な音が響き渡る。
「……言うたそばから押さんといて!!」
「だ、だって、押せるボタンがあったら押したくなるじゃん!」
「どんなゲーマー思考やねん!!」
カインの足元で、石の床が突然ガラガラッ!! と崩れ、巨大な落とし穴が出現。間一髪で飛びのいたものの、そこからゆっくりと何かが這い出してくる。
——巨大ゴーレム、起動。
「侵入者、排除スル」
低く響く機械音声とともに、遺跡の奥から二階建てほどの大きさの石の巨人が姿を現した。全身に刻まれた魔法陣が青白く発光し、ズシン……ズシン……と重たい足音を響かせながら近づいてくる。
「……ほらな? 言うたやろ?」
「全力で逃げるしかない」
「いや、カインが全部責任取って戦えばええんちゃう?」
「お前ら、なんでこういうときだけ団結すんだよ!? てか、俺が壊したんじゃないぞ!? 先に崩れてたんだ!!」
しかし、ゴーレムはそんな言い訳を聞く耳も持たず、拳を振り上げ——
ドォォォォン!!!
地響きを立てて振り下ろした拳が、カインの頭上に迫る。
「しゃあない! ここは——フライパンの出番だ!!」
カインは素早く背中から伝説の武器《聖なる調理器》を抜き、振り下ろされる拳に向けて構えた——!!




