76 異世界レストラン、まさかのリベンジ!? さらなる罠が待ち受ける!
76 異世界レストラン、まさかのリベンジ!? さらなる罠が待ち受ける!
鎧騎士を“強烈な不味さ”で倒し、無事に異世界レストランを脱出したカインたち。
しかし——
「待ちぃ!! ワイの店、こんなオチで終わるんかい!!」
店の入り口から飛び出してきたのは、あの屋台オッサンだった。
「うおおおおお!? なんでお前がここにいるんだよ!!」
「……え、昨日の幸運ゼリーのオッサンと同じ人?」
「……こいつ、どこにでも出てくる」
「なんや、まさかまた変なもん売りつける気か?」
オッサンはニヤリと笑い、手にした瓶をカインたちに突きつけた。
「ふっふっふ……昨日の“神々のエッセンス”は、まだ序の口やったんや」
「もういいよ!! 帰らせてくれ!!」
しかし、カインの叫びも虚しく、オッサンはさらに得意げに続ける。
「ワイの店はな、『本日限り! リベンジフェア!』を開催しとるんや!!」
「……嫌な予感しかしないんやけど」
「……まさか、また食わされるの?」
オッサンはドン! とカウンターに料理を並べた。
——そこには、昨日の“幸運ゼリー”や“神々のエッセンス”をはるかに超える、ヤバそうな料理が並んでいた。
「さぁ!! 今度は“神々の試練”コースや!!」
カインは顔を引きつらせながらメニューを見た。
——『地獄のデスカレー』
——『天界のふわふわドリンク(ただし副作用あり)』
——『運命を変える激辛ラーメン』
「試練とか言ってる時点で、もう食いもんじゃないだろこれ!!!!」
オッサンは腕を組んで大笑いする。
「まぁまぁ、食ってみんと分からんやろ? なんせ、昨日の“神々のエッセンス”も、結果的に役に立ったやろ?」
「いやいや、あれはもう二度と体験したくないんだが!?」
すると、横でメニューを見ていたイリスが興味を示した。
「ふむ……この“運命を変えるラーメン”って、どんな効果なんや?」
「おっ、それはええ質問や!!」
オッサンはビシィッと指を立てた。
「このラーメンを食うたらな……未来がちょっとだけ変わるんや!!」
「……は?」
「未来が変わるん? それってどういうことなん?」
「例えばやな、宝くじを買ったらハズレるはずやったんが、当たるかもしれん! 逆に、デートに誘おうとしたら成功するはずやったのに、コケるかもしれん! とにかく、食うたら何かが変わるんや!!」
「……それ、めちゃくちゃ危険」
「……っていうか、なんでデートの話が出たの?」
カインはジト目でオッサンを見たが、オッサンは満面の笑みで親指を立てる。
「さぁ、どうする? 食うか? 食わんか?」
カインたちは顔を見合わせた。
「……カイン、どうするん?」
「やめたほうがいい」
「……せっかくやし、試しに食ってみたらどおや?」
カインは一瞬考えたが——
「食わん!!!!!」
「おぉーい!! ここでビビるんかい!!」
「もういい!! 俺ら、普通の飯を食いに行くんだ!!」
「せやなぁ……普通のご飯が恋しいわ」
「……まともな店に行きたい」
「まぁ、そやな」
こうして、カインたちは異世界レストランを後にした。
しかし、ふと気づくと——
「……ん? なんかポケットに入ってる?」
カインが取り出したのは、またしても“謎の屋台チケット”だった。
「……あれ? これ、またオッサンの?」
「『次回無料券』って書いてあるで?」
「……またフラグ」
カインは静かにチケットを破り捨てた。
「……もう二度と行かんからな!!!!!」
——果たして、本当にオッサンの屋台から逃げ切れるのか!?
異世界レストラン編、次回へ続く……かもしれない。




