75 異世界レストラン、脱出なるか!? 伝説の調味料の謎!
75 異世界レストラン、脱出なるか!? 伝説の調味料の謎!
「いや、いやいやいや!! 何を自然な流れで“美味しくする”とか言ってるんだ!? そもそも食われる前提じゃんか!!」
「まぁまぁ、落ち着きぃな。これがあれば、アイツも美味しくなること間違いなしや!」
「俺らが美味しくなってどうすんだよ!!」
しかし、話している間にも鎧騎士はじりじりと距離を詰めてくる。
「では……下ごしらえに入る」
「いや、やめろやめろやめろ!! なんだよ“下ごしらえ”って!!?」
その瞬間——
ズシャァァァン!!!
巨大なフォークが振り下ろされ、カインは紙一重で横に転がった。
「カイン! そろそろほんまに戦わんと危ないで!!」
「そうだな! もうここまで来たらやるしか——」
「待て待て待て!!」
「まだ何かあんのかよ!!?」
オッサンは得意げに「神々のエッセンス」の瓶を高く掲げた。
「実はな、これ、使い方次第では相手を“めちゃくちゃ不味くする”こともできるんや」
「……それを先に言え!!!! ……つまり、あの騎士にかければ?」
「せや! これを奴にぶっかければ、“不味すぎて食えたもんじゃない”状態になる! そしたらもう料理どころじゃなくなるやろ!」
「それ、ほんまかいな……?」
「もう試すしかないだろ!!」
カインは瓶を受け取り、慎重に栓を開けた。すると——
プゥゥゥン……
「……うわっ、なんか変な匂いするわ!!」
「クッサ!! なんやこれ!? ワイの実家の地下室の臭いみたいや!!」
「……これ、本当に“神々”のエッセンス?」
「もういい! いけぇぇぇぇ!!!」
——バシャァァァン!!!
カインは渾身の力で瓶の中身を鎧騎士にぶちまけた!!
「……む?」
シュワシュワシュワ……!!!
鎧騎士の全身から、まるで霧のように謎のガスが噴き出す。
「な、何だ……この……異常な……臭気は……!?」
「……効いてる!?」
「……うっ……これは……耐えられ……」
バタァァァン!!!
鎧騎士、まさかの気絶。
「勝ったぁぁぁぁぁ!!!」
「……いや、勝ったというより……倒れたって感じやな」
「どんだけ臭かったんやろ……」
「“不味さ”で敵を倒すとは」
「ほれ見ぃ! ワイの調味料、最高やろ!!」
「うん、もう二度と使いたくない!!!」
こうして、まさかの方法で鎧騎士を撃退したカインたち。
異世界グルメの旅は、まさかのデスゲームになりかけたが——
「もう二度とこんな店には来ないからな!!!」




