58 フライパン、まさかのSランク武器認定!? 冒険者ギルドが騒然!!
58 フライパン、まさかのSランク武器認定!? 冒険者ギルドが騒然!!
進化ミノタウロスを撃破した俺たちは、意気揚々と冒険者ギルドへ戻った。
「いや〜、今回も楽勝だったな!」
「どこがやねん!!! 途中で全力で逃げとったやろ!!!」
「カイン、そないな無茶ばっかりしとったら、ほんまに100回くらいすぐに死んでまうで……」
「……ごめん、ちょっと反省してる。」
そんなやり取りをしながら、俺たちはギルドの受付に向かった。
バァン!!!
カウンターにミノタウロスの角をドンと置く。
「依頼達成だぜ!!!」
「え……?」
受付嬢のお姉さんが、目をパチクリさせながら角を見つめた。
「……あの、カインさん……?」
「おう?」
「これ、依頼されていた普通のミノタウロスの角ではなく……」
彼女はゴクリと唾を飲み込みながら続けた。
「進化ミノタウロスの……角、ですよね?」
「お、バレた?」
「バレた? じゃないわ!!!!」
受付嬢がバンッとカウンターを叩く。
「こんなヤバい魔物を討伐したなんて……! すぐにギルドマスターに報告しないと!!!」
「えっ、そんな大事?」
「大事に決まってるやろ!!!」
「Sランクモンスターだったんですよ!? それを普通の依頼感覚で持ってくるな!!」
「だって、なんか普通に勝てたし……」
「……勝てた理由、教えて?」
「フライパンでぶっ叩いた。」
「おかしいでしょー!!!!!!!!!!」
受付嬢が絶叫し、周囲の冒険者たちも驚愕の表情を浮かべる。
「おいおい、今あいつ……フライパンで倒したって言ったか?」
「バカな……!! 進化ミノタウロスの装甲を砕けるフライパンなんてあるわけ……」
「いや、待てよ……あのフライパン、なんか光ってねぇか……?」
その言葉に、ギルド内の視線が俺の手の中のフライパンに集中する。
俺も改めて見てみると——
ピカァァァァァ……!!!!
「うわっ!? まぶしっ!!!」
俺の作ったフライパンが、まさかの神々しい輝きを放っている。
「カ、カインさん……そのフライパン、まさか……」
受付嬢が震える声で言った。
「伝説級の武器……《聖なる調理器》の一部なのでは!?」
「聖なる……調理器?」
俺はポカンとする。
「うちのギルドに伝わる伝説の武器の一つ……あらゆるものを断ち、あらゆる料理を極めし神の調理器具……!」
「……いや、どこで間違えてこんなもん作れたんだ俺……」
「こっちが聞きたいわ!!!!」
イリスとルナの全力ツッコミが炸裂。
ギルドの冒険者たちもザワザワと騒ぎ始める。
「まさか……フライパン剣士ってただのネタキャラじゃなかったのか!?」
「こ、こいつ、もしかして本当に……伝説の勇者級の強さを……!?」
「俺たちの知ってるフライパンの概念がぶっ壊れた……」
—— こうして俺のフライパンは、ギルド公認のSランク武器に認定されることとなった。




