57 伝説のフライパン覚醒!? 進化ミノタウロスとの最終決戦!!
57 伝説のフライパン覚醒!? 進化ミノタウロスとの最終決戦!!
俺の手の中でフライパンが輝いている。
いや、マジで。
「カ、カイン……なんかそのフライパン、光っとるで!?」
「う、うそやろ!? 『 暗黒精錬フライパン』のはずやのに、 なんやこれ、聖剣か何かみたいや!? いや、どう見てもフライパンやけど!?」
「俺も知りてぇよ!!! なんだよこの『 暗黒精錬フライパン』!!!」
フライパンの表面が金色のオーラを帯び、まるで神の武器みたいになっていた。
進化ミノタウロスも明らかに戸惑っている。
「ブォォォォ!?(←たぶん『お前、何持ってんの!?』って意味)」
俺はとりあえずフライパンを振ってみた。
ヒュンッ!!!!
……速い。
「えっ!? 今の音なに!? めっちゃ鋭い音したで!?」
「フライパンやのに剣みたいな音したな……!?」
「こ、これ……本当に伝説の武器なんじゃねぇのか!?」
俺が感動していると、進化ミノタウロスがゴゴゴゴゴ……!! と地響きを鳴らしながら拳を構えた。
「ヤバい、来るぞ!!」
「……カイン、覚悟決めぇや!!」
「しゃーない、ここまで来たらやるしかないだろ!!!」
進化ミノタウロスが全力で拳を振り下ろす!!
「うおおおおおおお!!!」
俺もフライパンを全力で振るった!!
カキィィィィィィィィン!!!!
「……え?」
「……え?」
「……え?」
ミノタウロスの拳が真っ二つに割れた。
「ブモォォォォォ!?!?!?」
「……えぇ……」
「いや、待て待て待て!? そんなアホな!!!」
「カイン、あんた今何したん!?!?」
「俺が聞きてぇよ!!!!」
フライパンは、無傷。
むしろ、さらに黄金の輝きが増している。
「……これ、もしかして、俺のスキルで進化したんじゃね?」
「フライパンが成長すんのかい!!!!」
イリスとルナの全力ツッコミが炸裂した。
だが、そんなことを言ってる場合ではない。
進化ミノタウロスは、片腕を失いながらもまだ戦意を失っていない。
ゴゴゴゴゴゴ……!!!
「お、おい……なんかヤバそうなことしてねぇか!?」
「カイン、アカン……! あれ、最後の奥義や!!!」
「ラストアタックってやつか!?」
「そうや!! しかも見てみぃ!! あいつの角!!」
俺はミノタウロスの額を見た。
そこには——
「……魔力、めっちゃ集まってねぇ!?」
「あの角からビーム出るパターンのやつや!!」
「やばいやばいやばいやばい!!!!」
俺たちは即座に回避態勢を取る。
ミノタウロスは、角から紫色の魔力をギュウウウウウウウウウ……!!! と凝縮させ——
「ブオォォォォォ!!!!」
超極太ビームを発射!!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺たちは全力で飛び退いた。
背後でドガァァァァァン!!!! と大爆発。
「や、やば……森が半分吹っ飛んだぞ……!?」
「カイン、さすがにこれは……もう逃げるしかないんちゃう……?」
「……いや。」
俺はフライパンを握りしめ、ゆっくりと立ち上がる。
「ここまで来たら、俺も最強の一撃で決めるしかねぇ!!」
「えっ!? まさか……!」
「……やるんか!? 本気でやるんか!?」
俺はフライパンを高々と掲げ——
「超究極奥義!!!」
「……なんやそれ!?!?」
「フライパン・インパクト!!!」
俺は全力でフライパンを振り下ろした!!!
ズドォォォォォォォン!!!!
ミノタウロスの額に直撃!!!
「ブモォォォォォォォォ!!!!」
バキィィィィィィン!!!!
ミノタウロスの角が……砕けた。
「……え?」
「……え?」
「……え?」
次の瞬間——
ドガァァァァァァァァァァン!!!!
ミノタウロス、完全爆散。
「うそやろ……!?」
「カ、カイン、ほんまにやっちゃったん……!?」
「……やった」
俺はフライパンを掲げ、勝利のポーズを決めた。
—— こうして、「進化ミノタウロス VS フライパン剣士」の戦いは幕を閉じた。
だが、この戦いは……新たな伝説の始まりにすぎなかった。




