50 フライパン VS 進化ミノタウロス!? 笑撃の対決!!
50 フライパン VS 進化ミノタウロス!? 笑撃の対決!!
「……で、なんでこいつ、めっちゃデカくなってるんだ?」
俺は森の奥にそびえ立つ巨大な影を見上げ、思わずフライパンを握る手が震えた。
目の前にいるのは—— 超巨大ミノタウロス(進化版)。
通常のミノタウロスの2倍以上の体格を持ち、筋肉は岩のように隆々。
その額には、紫色の魔力が渦巻く角が生えている。
「カ、カイン……これはアカンやつや……!」
「そ、そうやで!? これ、どない見ても普通のミノタウロスちゃうやん!?」
「うん、俺もちょっとそう思ってる……!」
俺はじりじりと後退しながら、ルナとイリスを振り返る。
「おい、聞いてねぇぞこんな化け物!!」
「そんなん、うちらも知らんわ!!!」
「依頼書には『通常のミノタウロス』って書いてたのに……!」
「くっそ……受付嬢、ちゃんと情報チェックしとけよ……!」
そのとき、ミノタウロスが ドゴォォン!! という音とともに地面を踏み鳴らした。
「……う、うおぉぉ!? すっげぇ地響き!!」
「カイン、どないすんの!? もう逃げた方がええんちゃう!?」
「フッ……俺がここで逃げるとでも?」
俺はカッコつけながら、フライパンを構える。
「やめときや!」
「ほんまにアホやなアンタ!!」
「いいか? 俺はもう50回死んでるんだぞ?」
「せやからそれがアカン言うとんねん!!!」
「カイン、生存意識を持ちぃや!!」
二人の全力のツッコミを受けながら、俺は深呼吸した。
(……まあ、確かにこのままじゃヤバいかもしれん)
(だが、ここで引くわけにはいかねぇ!)
「よし、作戦変更だ! イリス、ルナ、お前たちは援護に回れ!」
「カイン、まさか……!?」
「そや、もしかしてアンタ……!?」
「そうだ……」
俺はフライパンを高々と掲げ—— 全力で森の奥へ向かって走り出した。
「うおおおおおおおお!!!」
「……って、逃げとるやんかぁぁぁぁぁ!!!!」
「ほんま最低やぁぁぁぁぁぁ!!!!」
—— こうして、「フライパン VS 進化ミノタウロス」開戦前に決着。
俺たちは全力で森の奥へと駆け出した。




