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転生したら何故かフライパン戦士になっていました。『スキル「死ぬたびに強くなる」で最強に』  作者: 米糠


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112  え、王女に求婚された!? フライパン英雄、貴族入りの危機!?

 


 112  え、王女に求婚された!?  フライパン英雄、貴族入りの危機!?



 カインの圧倒的なステーキの勝利により、闘技場は歓声と驚愕に包まれた。


 国王ヴェルナード三世の声が響く。

「ハッハッハッ!!  まさかフライパンでここまでの戦いをするとは……実に面白い!!」


 豪快に笑う王の周囲で、廷臣たちがざわざわと動揺していた。


「闘技大会で王国最強の戦士が敗北……!」

「しかも相手はただの冒険者……いや、フライパン戦士……?」

「これは歴史的事件では?」


 そのざわめきをよそに、カインは悠々とフライパンを拭いていた。

 勝利はしたものの、特に感慨はない。


「まぁ、勝ちは勝ちだな。じゃあ、おれそろそろメシ食いに行くぜ」


 そう言って、闘技場から出ようとした瞬間——


「お待ちくださいませ!」


 透き通るような声が響き渡る。

 その声の主を見たカインは、思わず固まった。


 白銀の長髪に、碧玉の瞳。

 豪華なドレスに身を包み、気品と可憐さを兼ね備えた王女、セシリア・ヴェルナードが貴賓席で立っていた。


 ——この国の第一王女であり、「王国の至宝」と称される美貌の持ち主。


 セシリア「カイン・レヴェナント様……、先ほどの闘技大会でのご活躍を拝見いたしました」


「ん?  まぁ、ちょこっと頑張っただけやけど?」


 カインは軽く肩をすくめたが、周囲の空気が一変した。

 廷臣たちは驚愕し、ルナ・イリス・フェリシアの三人はピクリと反応する。


 (……なんや、めっちゃ嫌な予感するわ……)

 (なんやろなぁ、この妙な空気……)

 (今すぐ逃げた方がいい)


 そんな三人の不安をよそに、セシリアは可憐に微笑み——


「私は、あなたに結婚を申し込みます!」


「……え?」


 ——会場、大混乱。


「な、なんだと!?  王女が!?  あんなフライパン男に!?」

「強いだけで婚約!?  我々貴族の立場は!?」

「最強=最強の夫、という理論なのか……?」


 ルナ・イリス・フェリシアも、一瞬の沈黙の後——


「え、えぇぇぇぇぇ!?」

「ちょ、カイン、何勝手にプロポーズされとんねん!!」

「それ受けるとかありえない!!」


 カインは大混乱の中、セシリアを見つめた。

 その表情に冗談の色はなく、真剣そのもの。


「いやいや、俺、そんな大それた身分やないぞ?  それに、俺はただのフライパン冒険者だし?」


「いえ、それがいいのです!」


 王女は一歩前に進み、まっすぐカインを見つめる。


「私はずっと王宮で守られ、自由とは無縁の生活を送ってきました。でも、あなたはフライパン一本で運命を切り開き、誰にも縛られず生きている!」


 (いや、おれそんな大層な生き方してないけど……)


「私はあなたと共に生き、自由を感じたいのです!」


 (いや、それ俺と結婚したら逆に自由なくなるだろ!?)


 ヴェルナード三世が大きくうなずいた。

「……うむ、面白い!!」


 なんと、王が乗り気になった。


「この国の未来を考えたとき、強く、独創的な者が王族に加わるのは良いことだ!  よし、カインよ、受けるがよい!」


「いや、勝手に決めないで!?  え、俺、王族入り!?」


 ルナ・イリス・フェリシアの三人が、ものすごい勢いでカインの元へ詰め寄る。


「ちょ、ちょっと待ちぃ!! そない簡単に結婚決められるわけあらへんやろ!?」

「ほんまや! こんなん納得できるか!!」

「私たちを差し置いて、そんなのありえない……!!」


「え、なに? それはつまり——」


 三人は一瞬黙ったが、すぐに顔を真っ赤にして、口を揃えて叫んだ。


「そ、そういう意味じゃないっ!!!」


 謁見の間に響き渡る絶叫。


 その後の話し合いが続いたものの、結局カインは「保留」とすることで何とかその場を逃れることに成功した。


 が——


 (王国滞在中、ずっと王女からの猛烈アプローチを受け続ける未来しか見えねー)


 こうして、カインは「王族入りの危機」を迎えることとなった——!!

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