表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら何故かフライパン戦士になっていました。『スキル「死ぬたびに強くなる」で最強に』  作者: 米糠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/244

 104 王都の宿探し、順調にいくはずが……!?

 


 104 王都の宿探し、順調にいくはずが……!?



「……さて、気を取り直して宿探しだな」


 売れ残りパイ騒動もようやく収まり、カインたちは王都のメインストリートを歩き出した。


 石畳の道は整備され、道端には花が植えられた噴水や、高級そうな馬車が行き交っている。貴族らしき人々が、召使いを従えて歩いているのが目立った。


「……なんか、めっちゃセレブな感じの街やなぁ。」


「せやな……宿も、それなりに値が張るかもしれへんね」


「……安宿を探したほうがいい」


「ふむ、だが、どうせなら良い宿に泊まりたいものじゃ」


「いや、こっちは資金が限られてるんだぞ?  無駄遣いはよくないだろう」


「ふむ……ではカイン、お前が持っている伝説級のフライパンとやらを売れば、かなりの資金が手に入るのでは?」


「いや、売るわけないだろ!?  おれの相棒だぞ!?」


「ホンマにフライパンを『相棒』って言いよったで、この人……」


「……(もはやツッコむ気にもなれない)」


 そんな会話をしながら、ようやくそれなりに良さそうな宿を発見した。


 《金獅子亭》——王都の中堅クラスの宿屋


 建物は三階建てで、入口には立派な看板がかかっている。

 扉を開けると、中には暖炉があり、木製のテーブルと椅子が並べられた温かみのある空間が広がっていた。


「おっ、いい感じの宿だな」


「うん、雰囲気も良さそうやし」


 カウンターの奥から、店主らしき小太りの中年男性が顔を出す。


「おお、いらっしゃい!  今日は泊まりかい?」


「おう、ちょうど宿探してたんだ。六人分の部屋をお願いできるか?」


「六人……すまんが、今はちょうど満室でな」


「は?」


「えぇ!?  なんや、それ!」


「今来たばっかりやのに……」


「ほかに空いてる宿は?」


「んー……この辺りの宿は、最近の『王都闘技大会』のせいでどこも満室だろうなぁ」


「……王都闘技大会?」


「ふむ……確か、王都の強者たちが腕試しをする恒例行事じゃったな」


「あぁ、王都の戦士たちだけじゃなく、冒険者や騎士団、果ては国外の猛者まで集まる大会さ」


「そんなんが今やってるんか……」


 なるほど、それで王都の宿がどこも満室ってわけか。


「ほんなら、ワイらも参加して賞金稼いだらええんちゃう?」


「宿がなきゃ話にならない」


「そうやなぁ……野宿はさすがにキツいし……」


「(仕方ない……どこか空いてる宿を探すしかないか)」


 そう考えた瞬間——


「おや?  そこのお兄さん、宿を探しているのかい?」


 突然、背後から気品のある女性の声が聞こえた。


 振り向くと——


 そこには、金髪の巻き毛に豪華なドレスを纏った貴族の女性が立っていた。


「えっ……?」


「ふふ、偶然だね。ちょうど、うちの屋敷には空き部屋があるのよ」


「えっ、ほんまに?」


「なんや、ラッキーやん!」


「……都合よく?」


 貴族の女性は微笑みながら、カインに視線を向ける。


「……でも、条件があるの」


「……条件?」


「私の護衛として、王都闘技大会に参加してくれないかしら?」


「………………。」


「………………。」


「………………。」


「………………。」


「やっぱり簡単に済む話じじゃないんだな!?」


 こうして、宿探しは思わぬ方向へと転がり出すのだった——。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ