第32話 イケメンと酒に酔いしれて!
「いらっしゃいませ~! 酔いどれ亭へようこそ~!」
今日も酔いどれ亭は絶好調!お酒好きが集うこの場所で、私、リリィ・グラスフィルの自由で楽しい酒場ライフが繰り広げられるわけよ!最高の一杯を――と思った矢先、扉がそっと開いたの。
銀髪がキラリ、緑の瞳がスッと私を見つめる。まるで絵画から飛び出してきたみたいな美形エルフ登場。
「…なにこのイケメン!」
思わず心の声が漏れそうになるのをグッと堪えたけど、心臓はドッキンドッキン大騒ぎ!顔が赤いのは、ええ、気のせいってことで!
「いらっしゃいませ!酔いどれ亭へようこそ!あなた、お酒が飲みたいの?それとも私に会いに来たの?」
言った瞬間、「あ、何言ってんの私!?」って自分で大後悔。でも、そのエルフは完璧な微笑みを浮かべて言ったの。
「カイリ・ブランブルと申します。酒蔵で職人をしておりまして、こちらの評判を聞いて勉強させていただければと。」
この声、耳にふわっと響いて心地いい…。やだ、目がハートになっちゃう!
カイリが持ち込んだのは「フォレスト・アンバー」という琥珀色のお酒。樹木の蜜とスモークハーブがブレンドされた一杯で、ボトルを開けるだけで森の香りが広がる!もう期待値マックス!
「では、どうぞ。」
カイリが私に注いでくれて、一口飲んだ瞬間――もう、最高!
「すごい!森の中で深呼吸してるみたい!甘さも絶妙で、これ癒される~!」
感想を興奮気味に述べてたら、カイリが「ありがとうございます」と微笑みながら、お酒の製法について語り始めたのよ。
「実はこのお酒、蜜の採取時間帯によって風味が変わるんです。特に夜明けの蜜は…」
すごく熱心に語ってくれるんだけど…長い!美形だから我慢して聞いてたけど、これどこまで続くの!?
お酒が美味しいのと、カイリの優雅な微笑みにやられて、私も「じゃあ、もう一杯!」と飲み続けちゃったの。気づけば酔いが回る回る。テンション爆上がりで、勢い余ってこう叫んじゃった。
「みんなー!今夜は特別サービスだよ!好きなだけ飲んでけーっ!」
その瞬間、店内は歓声で大盛り上がり。常連たちは「マジか!?」って驚きつつも、どんどん注文。ドラコが「おいおい、大丈夫か?」って呆れてたけど、そんなの気にしない!
店の中は完全に宴会モード!フォルクは踊り出し、ジーナも「アンタ、本当にバカね」とか言いながら結局飲んでるし。私はカイリの話に「わかる~!」って大きくうなずきつつ、次々にグラスを空けてた。
結果、気づけば酒瓶はほぼ空っぽ。ドラコはカウンターの向こうで丸まって寝てるし、フォルクは椅子から転げ落ちてる。どんだけ飲んだの、私たち!?
そして翌朝。頭がガンガンする中、ふとカウンターを見たら――金庫が空っぽ。
「…売上、どこ?」
呆然とする私の隣で、ドラコが冷たい目で言った。
「売上?ゼロだよ。昨日、在庫全部出しただろ?」
「うわぁぁぁぁああああ!」
もう頭を抱えるしかない。カイリに夢中になりすぎてただ酒祭りをやらかした自分を大反省。仕入れ計画を立てる羽目になったのよね…。
でも、カイリの一言だけが救いだった。
「リリィさんの『スパークル・ウッドエール』、樽のスモークを強めるとさらに良くなると思います。」
次に作るお酒のヒントをくれたカイリの言葉に、少しだけ元気を取り戻した私。
「次こそはただ酒祭りなんて絶対やらないわ!絶対!」
そう心に誓ったけど、またあの美形エルフが笑顔でやってきたら――自信ない!
教訓:イケメンには気をつけろ!酒と美形は、財布を軽くする魔物!
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