七行詩 二篇 (「その古墳に~」ほか)
○
その古墳に葬られているのが
あなただと分かって
私はそこへ向かおうと
池に小舟を下ろす
だが風が強くなって誰かの泣き声がして
見られたくない見られたくないと
それを知ってもやはり会いたいと小舟にしがみついて
(20200404)
○
私の中に寄生しているもの
その名を尋ねても
彼はずっと黙ったまま
何かを喰らっている
それが私にとって大切なものなのかわからない
寄生虫がどんな卵を産み何が現れるのか
何もわからないまま空洞だけが広がっていく
(20200402)