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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部2年生編
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90.遊園地を満喫!その②


第90話



「わ~い‼楽しいー‼」


「いや、真里愛ちゃんは目回らないんですか?私なんかもうふらふらで倒れてしまいそうです...」


真里愛と沙友里は一緒にコーヒーカップに乗っていた。この遊園地のコーヒーカップは普通のものより回転のスピードが早く、回転時間も長いというものだったが、それでも平然としてる真里愛を見て沙友里は驚いていた。


「次は二人でゴーカートに乗ろうよ‼ねぇいいでしょ?」


「えっ...次は優しめの汽車とかでリフレッシュしましょうよ。」


そうして二人が次はどのアトラクションに乗ろうか話し合っていると、


「お嬢ちゃん達、ちょっといいかしら?」


『『はい?』』


一人の女の人が声をかけてきた。自分達はこの女の人とは面識はない筈だが一体何の用だろうか?


「貴女達って岩倉玲奈ちゃんの友達?」


「えっ⁉」


どうやらこの女の人とは自分達の将来の主君である玲奈の事を知っているようだ。


(玲奈ちゃんの知り合いかな?)


公爵家の令嬢である玲奈なら広い人脈を作っていてもおかしくはない、そう思った真里愛は答えを返そうとした。


「えぇ...わた「「いいえ。そのような子は知りませんね。」


「えっ⁉沙友里ちゃん...」


するとその瞬間、沙友里が割り込むように先に答えを返したのだ。しかも何故か嘘までついている。


「もう一度言いますね。私達二人は岩倉玲奈という子とは全く関係ありません。真里愛ちゃん、そうですよね?」


「えっ⁉その...」


沙友里はいかにも話を合わせろと言ってるかのような目で真里愛を見つめて問いかけてきた。


「そちらのお嬢さんもそうなの?」


「えぇっと...」


女の人と沙友里の問いに真里愛は迷っていた。何しろ自分達と玲奈の関係を否定するような事を進んで言いたい訳がない。だが、グループ内では玲奈に次いで頭が良い沙友里が考えもなしにこんな発言をするはずがないと悟った真里愛は沙友里の話に合わせる事にした。


「はい、私もそんな子は知らないです...」


「ふ~ん。」


真里愛の答えを聞いた女の人は何やら興味深そうに真里愛と沙友里を見つめると、


「そうか、人違いだったみたいね。ごめんね!わざわざ貴重な時間を削っちゃって‼じゃあ、またね!」


と言って走り去っていった。


「ふう、何とかごまかせましたか...」


「沙友里...何であんな嘘を?」


女の人が立ち去ったのを確認した真里愛がさっそく、沙友里を問い詰めた。


「根拠はありませんが、あの人には玲奈ちゃんの事を教えてはいけない気がしたんです。まるで第六感が働いたみたいです...」


「どういう事?でも玲奈ちゃんの事を知ってたんだから単なる知り合いかもよ?」


「いや、玲奈ちゃんの存在をを知っている人が全員味方だとは限りませんよ。()()()()()()()()()()()()。」


「あっ...ごめんね。あの時の辛い事を思い出させちゃって...」


沙友里の辛い過去を知っている真里愛は彼女を傷つけまいとそれ以上、この件について聞くことは止めた。


「まあ、気を取り直して遊園地を楽しもうか‼」


「そうですね!」



こうして真里愛と沙友里の遊園地のアトラクション巡りは続くのだった。











なお、この沙友里の直感は後々当たる事になるのだがそれはまだ別の話である...




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