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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部5年生編
295/317

291.情報共有は大事!

誤操作で未修正のやつを変な時間帯に投稿してしまって申し訳ございません!


第291話



私の身に突然巻き起こった謎の体調不良は夢幻世界にて美憂と出会ってから、嘘のようにピタリと収まってしまっていた。



そのため、皆よりも1日だけ遅れる形とはなったが無事に今日が私にとっての新学期最初の登校日となった。



(...やっぱり、昨日の私の体調不良は夢幻世界での美憂との再会に何か関係があったのかな...いや、それよりもこの学園の下級生の中に美憂がいるとしたら誰なの...)



そんな事を思いながら私は送迎車から降りて明成学園の校門を潜っていった。



「あっ!玲奈じゃん!おはよう!登校してきたって事は体調不良はもう治ったの?」



「あっ...蛇茨ちゃん、おはよう。まぁ、何とかね...」



校門を潜ってすぐのところには私の事を待ってくれていたのか、蛇茨ちゃんの姿があった。他のグループメンバーがいないのは私が今日は出席するという保証がなかったからだろう。



「私はもちろん、他のグループの皆も心配してたからね?私には分かんない貴族ならではの大変さとかもあるんだろうけどさぁ、あんまり無理しないでよ...」



「うん、これからはもっと気をつけるようにするよ...あっ、いや!待った!蛇茨にはこの件は伝えておいた方がいいかもしれないね...」



「ん?どうしたの?もしかして、玲奈の前世絡みで何かあったりして?」



最初は適当に上手く誤魔化しておこうとも考えていた私だったが、ふと蛇茨ちゃんには前に蛇姫に誘拐された際に自らの前世の事を打ち明けていた件を思い出した...



(いっそのこと、蛇茨ちゃんにも...)



以前までならともかく、私の前世を知ってしまった以上はできるだけ多くの情報を共有しておきたいと考えた私は思い切って前世の妹、美憂について蛇茨ちゃんに打ち明けてみる事にした。



「へぇ~!なるほどね。まさか、玲奈の前世の妹さんもこの世界に転生していたなんてね。これって姉妹の絆...いや、運命ってやつなのかな?しかも、夢幻世界ってところで会って早々に誰に転生したのかを当ててみろって...かなりの難題だね。」



「本当だよ!私と会話した事がある年下の子って...そんなの、いっぱいいるし...」



何なら明成学園の生徒の中にはいない可能性まであるのが厄介なところだ。



「とりあえず、一人ずつ洗っていくしかないね。まずは無難に4年生からにしたら?候補は三条姉弟に清水萌留に有明滓閔に高松美冬だっけ?」



「多分だけど莱們ちゃんと輝心くんと滓閔ちゃんと美冬ちゃんはない気がする...この三人はミラピュアに登場してたし...それに美憂が輝心くんだったらTS転生になっちゃうじゃん!それって何か嫌だし...」



「う~ん、少しだけ玲奈の私情と偏見が混ざってるような?」



一見すると蛇茨ちゃんの言う通りに聞こえるが私はちゃんとした根拠を持った上で言っている。



前世では美憂も一緒にミラピュアをやっていた。そのため、この三人のいずれかが美憂ならば美憂は()()()()()()()()()()()()()()()()()()という出しやすいヒントを出さないのは不自然だ。実際に美憂と私の立場が逆なら私は美憂にこのヒントを出すだろう。



なのにだよ?わざわざ()()()()()()()()()()()()()()なんて分かりにくいヒントを出すメリットはないはず。



仮に簡単には自分の正体を悟らせないための策だったとしても、それで私が本当に分からなかった場合は美憂にとっても本末転倒だ。



つまり、美憂があんなヒントを出したのはもしかすると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という事実を間接的に伝えたかったからではないか?と私は考えていた。



「...なるほどね。確かに一理ある意見だとは思うな。という事は候補は一人になっちゃうけど?」



「いや、まだ萌留ちゃんと決まったわけじゃないし...3年生と2年生の子達の中にだって候補はいるからね。」



まぁ、美憂の件についてはこれから地道に探っていくしかないようだ。期限自体は今年中なのでまだ時間に余裕はある。



それよりも...



「あっ、そういえば私のクラスはどこになったの?地味に気になってたんだよね...」



「ふふっ、やっぱり気になるの?何せ、他のグループメンバー達は阿鼻叫喚だったからね~?」



「えっ?皆が阿鼻叫喚ってどういう事!?」



どうやら、私の5年生としての学園生活は初っ端の新しいクラスから波乱だらけのようだ...




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