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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部5年生編
292/321

288.前世の妹との再会


第288話



美憂...さっきも言った通りに私の前世での最愛の妹だ。おまけに優しい性格で非常に可愛らしい。そのためか、学校でもそれなりに男子からモテたんだとか...



そんな前世における私と美憂の姉妹仲はもちろん、非常に良好だった。



生まれつきの病気で学校には通えないでいた私の事を美憂はとても気にかけてくれていた。時には私に自らの学校生活の事を私に話してくれる事もあり、私は羨ましいと思いながらもそれを聞くのを楽しみにしていたっけ...まぁ、両親が私に構いっぱなしで自分の事をないがしろにしているという理由で1回だけ八つ当たりされて喧嘩になった事もあったけど元々の姉妹仲の良さからすぐに仲直りできた。今となってはそれも思い出の一つだ。



私がゲームに熱中するようになった頃なんて美憂は『姉妹共通のもので楽しみたい』という思いからか自身もゲームをはじめ、そのゲームの話題で私と話が盛り上がる日々を過ごすようになっていった。



そして、楽しかった月日はあっという間に流れて私の寿命が遂に尽きる寸前、今夜が山とお医者さんから宣告されてしまっあ時には美憂はギャン泣きして私に『お姉ちゃん!死なないでよっ!私、もっとお姉ちゃんと一緒にいたいのっ!』と必死に訴えかけてきた。両親もそんな美憂の姿を見て自分達も涙を流していたくらいだ。



あの時の死の間際まで家族を残して先立ってしまうという罪悪感とこんな体で生まれてしまった事に対する悔しさが浮かんできちゃったんだよね...













そんな前世の妹とこんな予想だにしない形で再会を果たす事になるとはね...



『おや?私の正体を知った途端に口調が変わったね。まぁ、こっちの方が×××××お姉ちゃんらしくていいけど...』



「ねぇ、美憂!それよりも私の質問に答えてよ!いったい、どうして!?」



正体を明かした美憂は前世と特に変わりない様子で私に話しかけてきた。私にも美憂に会えて嬉しいという気持ちはある。だが、私から見れば美憂までこの世界に来ちゃったのはあまりにもイレギュラー過ぎて驚きを隠せない...



『あっ!そうだった!じゃあ、私がこの世界...ミラピュアの世界にやって来た理由を×××××お姉ちゃんにも教えてあげるね!』



...と、その瞬間だった。今まではニコニコと明るく話していたはずの美憂が突然の真顔になったのは...



私の方も無意識にその雰囲気の変化を感じ取ってしまったのか、思わず身構えてしまう。



『その...実はね?私、×××××お姉ちゃんが亡くなった数日後に...













...何者かによって殺されちゃったの。』



「...はっ、えっ?」



美憂の話した内容が衝撃的すぎて私は頭の中で理解するのに時間がかかってしまった。それも当然だ...



(そんな...美憂が?嘘...)



美憂の身にいったい、何があったというのだろうか?




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