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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部4年生編
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273.友チョコ交換!


第273話



そんな事もあって、バレンタイン当日はというと...



「玲奈ちゃん、私のチョコを受け取ってください!」



「私が先よ!さぁ、玲奈様!私のチョコをお受け取りに!!」



「清芽ちゃん、奏ちゃん、お二人の気持ちは本当に嬉しいです。ありがたく受け取っておきますね。」



放課後、三聖室に入るなり清芽ちゃんと奏ちゃんの2人からチョコを受け取った。



「では、次は私からですね。友情のチョコを受け取ってください。」



『『はいっ!!一生大切にします!!』』



いやいや...食べ物なんだから、腐らない内に早めに食べてほしいかな?あと、兼光が羨ましそうに見てるけど君にはその手作りチョコはあげないよ?



まぁ、()()()()()()()()()()とは言ってないけどね...



「さて、二条様も私のチョコを受け取って頂けますか?」



「いいのか!?玲奈ありがとうな!お返しは必ずするからな!」



兼光に渡したのはそこら辺のデパートで売っているような安物のチョコだった。それでも喜んでいる辺り、よっぽど私からのチョコが欲しかったという事だろう。



「玲奈様?それにしても、何でチョコを渡すのをわざわざ放課後にしたんですか?」



「奏は分かってませんね~!いいですか?玲奈ちゃんはバレンタインのチョコというお楽しみは最後に取っておいた方が今日のモチベーションが上がると判断してこのような形にしたのですよ?」



「なるほど、そうだったのね...玲奈様、私の考えが及ばず申し訳ございませんでした!」



前世の時からお楽しみは最後に取っておくタイプだったからね~!



この後、待ち合わせをしていた姫由良ちゃん、蛇茨ちゃん、真里愛ちゃん、沙友里ちゃんともチョコ交換を終え、最後に優里ちゃんの番となった時に事件は起きた。



「玲奈ちゃん、その...私が用意していたチョコがいつの間にか消えちゃってて...」



「なっ!そんな事が...」



優里ちゃん曰く、昼休みまでは確かにあったらしい。果たして単なる紛失か、または盗難か...



既に私と仲が良い事が知れ渡っている優里ちゃんの物を盗むなんて!とんだ怖いもの知らずがいたものだね...



「ですので、交換するものがない私が玲奈ちゃんのチョコを受け取ってもよろしいのでしょうか?」



「全然構いませんよ!私は見返りを求める人間ではありませんし、優里ちゃんは大切なお友達ですからね!」



「玲奈ちゃん...」



「それにしても、仮に盗難だったとしたら...私は犯人を絶対に許しません。優里ちゃんを嫌な気持ちにさせたのですから...」



優里ちゃんのチョコを盗んだ犯人を許さないと宣言した私。



その際に一瞬だけグループメンバーの内の一人、実は私が犯人ではないのか?と睨んでいる者の顔色が変わったのを私は見逃さなかったのだった...




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