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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部4年生編
272/318

269.遂に明かした真実


第269話



「......というわけなんです。」



「へぇ、そう...なんだ...」



私は蛇茨ちゃん...そして、蛇姫に自分が元々はこの世界に存在しなかった人間である事、気づいたら玲奈お嬢様として転生していた事、破滅の未来を回避するために奮闘していた事などを全て打ち明けた。



「それにしても、この世界がミラピュアとかいうゲームの世界だったなんてねぇ...」



「そして、私はそのゲームの登場人物で玲奈と敵対してたって事だよね...」



蛇茨ちゃんも蛇姫も私の話があまりにも衝撃的過ぎたのか、何とも言えない表情を浮かべていた。



「やはり、信じては頂けませんよね?」



「確かに非科学的な話だし、普通だったら信じられないかもね...でも、約束したもんね...私は玲奈を信じるよ!」



「蛇茨ちゃん...」



蛇茨ちゃん、ほんとにいい子だよ~!この子を敵に回すなんて玲奈お嬢様はいったい、どれほどまでに人間性に問題があったんだか...



「私も一応は信じておくわ。あなたが嘘はついてないってのは分かるし...」



「えっと、その...ありがとうございます?」



蛇姫の方も一応は信じてはくれたみたいだけど、果たしてこれは喜んでも良いのだろうか?



「それと...玲奈が心配してるであろう未来についてだけどさぁ...今のままでいけば全然大丈夫だと思うよ?少し大げさなんじゃないの?」



「えっ!?いやいや!?そんな事ないって!!!私は命懸けなんだから!」



苦笑いしながらそう言っている蛇茨ちゃんには分からないだろうけどねぇ...一歩でも気を抜いたらそれだけで命取りなんだよ!?



「あっ!玲奈、お嬢様言葉が崩れてるよ。」



「あっ、すみません...」



「いいって!玲奈は前世の世界だと普通の女の子だったんでしょ?通りでお嬢様の割に堅苦しそうに喋ってたように見えてからさぁ~!」



「そうだったんですね...」



うわぁ...それに関しては全然自覚がなかったよ...



「さて、私の事は話し終えましたよ?次はあなたの番です。あなたの目的を教えてもらいましょうか?」



私は改めて蛇姫に向き直って問いただしたのだが...



「もう教える必要はないわ。既に私の目的は()()()()()()()からね。」



そう言うと蛇姫は蛇茨ちゃんを縛っていたロープをほどくとそのまま、蛇茨ちゃんを解放したのだ。



「これは...どういうつもりですか?」



「どういうつもりもなにも...目的を達成した以上はこの子は用済み。だけど、私は無益な殺生は嫌いだから解放してあげたのよ。」



そして、蛇姫は私達に背を向けるとその場から立ち去っていった。



「岩倉玲奈、()()()()()()()()()を楽しみにしてるわ。」



最後にこう言い残して...



後に残されたのは状況が分からずに呆然としている私と解放された安心感から脱力している様子の蛇茨ちゃんだった...




遂に玲奈の秘密を知る者が現れましたね...初等部中にも物語は急展開を迎える予定なので楽しみにしててください!

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