23.運動会の種目決め
第23話
「では、その岡崎とやらに人を生き返らせる発明品を作るように...」
「そんなの作れるわけないでしょ‼万が一出来たとしても貴方には絶対に使いませんから‼」
「冷たいのぅ...」
「当たり前です‼」
その日の夜、久しぶりに夢幻世界でクソご先祖...ではなく麻呂さんに会ったので最近の事を話してみたのだが案の定、岡崎家の話に麻呂さんは食いついた。岡崎幸英の発明品があれば再びこの世に戻れるとでも思ったのだろう。
あいにくだがあの爺さんにそんなものが作れる可能性はゼロだ。それに麻呂さんを生き返らせるなど冗談ではない。今度は今の日本をメチャクチャにされるかもしれないのだ。
「いい加減諦めてさっさと成仏して下さいよ...私に構う必要はないんですからねクソご先祖さん。」
「いやぁ、まだこの世に未練が...」
「貴方の未練なんかどうでもいいです!では、そろそろ夢から目覚めさせて貰いますね!ごきげんよう‼」
話が平行線のままきりがないので私がさっさと夢幻世界から出ようとすると、
「待ってくれ‼ならばいい予言をしてやろう‼」
「えっ⁉予言⁉何なんですか?」
おぉ‼やっとご先祖らしく私の助けになる事をしてくれるんだ!もしかすると案外頼れるご先祖かもしれない。私は麻呂さんの事を少しだけ見直して彼の予言を聞く事にした。
「予言してやる‼お前の通ってる学園で近いうちに運動会の種目決めが始まるであろう‼」
「はい?」
おいおい、予言ってこれだけなの?明成学園の運動会が5月にあるというのは私はとっくに知っている。だから近いうちに種目決めが始まるのは当たり前だ。
「予言ってこれだけですか?」
「うむ!いい予言だろう?」
前・言・撤・回
「ではさようなら‼」
「おっ、おい‼ちょっと待ってくれ~。」
喚くクソご先祖を放置して私は夢から目覚めるのだった。
・・・・・
それから何日かたったある日、
「では、今から運動会の種目決めを始めます。出たい種目を3つ選んで立候補して下さい!」
『『は~い』』
担任の先生が声をかける。クソご先祖の予言通り?運動会の種目決めが始まった。
私は清芽ちゃんと奏ちゃんと一緒に選ぶことにした。
「二人は決まりましたか⁉」
「私は玲奈ちゃんと一緒ので‼」
「私も玲奈様と同じがいいです!」
「えっ⁉」
運動会の種目は別にこの人があの種目にいるからという理由で選ぶ必要はない。清芽ちゃんと奏ちゃんは私に配慮しているのだろうか?
「清芽ちゃん、奏ちゃん、お二人とも私に配慮しなくてもいいんですよ。どうぞ好きな種目を選んでください。」
私がそう言うと、
(ねぇ、奏?玲奈ちゃん、何か勘違いされてるんでしょうか?まぁ、気づかれなければいいのですが...)
(だよね‼清芽‼玲奈様と一緒の競技に出れるだけで価値があるからね‼特にムカデ競走や綱引きとかなら...イヒヒッ‼)
清芽ちゃんと奏ちゃんは何やらコソコソ呟いていた。私に気を遣わずに済んでホッとしてるんだろうか?
...と思いきや、
「やっぱり、私達は玲奈ちゃんと一緒の種目が良いです!だって私達は大切なお友達でしょう!」
「そうです‼そうです‼」
「二人とも...」
二人の言葉に涙が出そうになった。それぐらい嬉しかったのだ。ゲームでは単に従える者と従う者という関係でしかなかった二人だがこの世界ではどうだ。本当の友情が生まれている。だからそんな二人の友情を私が無視するわけにはいかない。
「分かりました!清芽ちゃん、奏ちゃん、一緒に選びましょう‼」
『『はい!』』
こうして私達3人は仲良く自分達が出る種目を選び始めたのだった。
数十分後...
「みなさん決まりましたね。では今から昼休みの時間に入って下さい。」
『『は~い』』
私のクラス全員の種目が決まった。私と清芽ちゃんと奏ちゃんはと綱引きとムカデ競走と玉入れに出場する事になった。
ちなみに綱引きとムカデ競走が決まった際にやけに清芽ちゃんと奏ちゃんが喜んでいたように見えたのだが恐らく気のせいだろう。
あと、私達はあっさり出る種目を決めれたが他の生徒達の中にはなかなか思い通りの種目を選べず揉めている人もいた。これが後に面倒事にならなければいいけど...
運動会の詳細は後ほど!




