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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部4年生編
238/316

235.富小路姉妹とのお泊まり会


第235話



...と、ここまで美依沙ちゃんや『ミーシャ物語』の内容について触れてきたけど、この世界の美依沙ちゃんと私の関係はどうなのかというと...



「玲奈お姉様がうちにお泊まりに来てくれるなんてミーシャは本当に嬉しいです!」



「美依沙ちゃんに喜んでもらえて良かったです。あっ、おみやげがあるのですが...」



「えっ!?ミーシャにおみやげですか!ほんとに感激です~!」



「お菓子なのですが、どれがいいですか?」



「えっと~!」



意外かもしれないが、私と美依沙ちゃんの仲は非常に良好なものだった。



さっきも言ったが、私が真里愛ちゃんの家族...富小路一家と顔を合わせるのは今日が初めててではない。ご両親とはパーティーとかで何度も顔を合わせているし、富小路家によく遊びにいった事もあってまだ社交界デビューを済ませていなかった美依沙ちゃんとも、数年前から交流を深めていたのだ。ちなみにだけど私が...



「それにしても...玲奈お姉様とのお泊まり会なんて初めてで、とっても嬉しいです!」



「美依沙ちゃん、大きくなりましたね。」



「ふえっ!?玲奈お姉様!?」



私は前に会った時よりも大きく育った美依沙ちゃんを思わず抱き締めて頭を優しく撫でてしまっていた。私の突然の行動に美依沙ちゃんを驚いてしまっている。



あっ!それはさておき、さっきの話の続きだけどね?



私が富小路家にお泊まりするのは厳密に言うと、今日が初めてではない...実は私が1年生の時にも富小路家でお泊まり会を開いた事自体はあったのだ。



だけど、その時の美依沙ちゃんはたったの2歳だったため、当時のお泊まり会の記憶が全く残っていなかったのだ。よって美依沙ちゃんから見れば、初めての私とのお泊まり会という認識になるのも間違ってはいないだろう。



「ちょっと!?美依沙ばっかりズルいよ~!玲奈ちゃん!私も抱き締めてください!」



「真里愛ちゃんまで~!」



私に抱き締められて撫で撫でされていた美依沙ちゃんの様子を見て羨ましく思ったのか、真里愛ちゃんまでもが私に抱きついてきた。



「ちょっと!真里愛お姉ちゃん!?ズルいよ~!ミーシャが玲奈お姉様に甘えてたところなのに~!」



「いやいや!ズルいのはあんたの方だからね!?私だって玲奈ちゃんに...」



「まぁまぁ、焦らなくても別に私は逃げませんよ。何せ、今日はお泊まり会ですからね?なので落ち着いてくださいね...」



「「は~い!」」



私が宥めると真里愛ちゃんと美依沙ちゃんの姉妹喧嘩はすぐに収まった。うん、大炊御門家の姉妹と違ってこちらの姉妹は喧嘩するほど仲が良い関係だもんね~!













・・・・・


時間というものはあっという間だ...楽しくお喋りをしたり、遊んだりしてお泊まり会を満喫している間にも、時間はどんどん進んでいった。



入浴を済ませて、夕食も食べ終わり...あとはベットで眠りにつくだけの段階になった。



「ふふっ...美依沙ちゃん、グッスリですね。」



「えぇ!よっぽど、今日のお泊まり会で玲奈ちゃんと遊べたのが楽しかったんだと思いますよ。」



私はベットに入るなり、早々にスヤスヤと寝息をたてている美依沙ちゃんを見て、微笑みながら真里愛ちゃんと話をしていた。



「さて、眠くなってきましたので...私達もそろそろ寝ますか...」



「あっ!そうですね!玲奈ちゃん、おやすみなさい!」



「えぇ、おやすみなさい...真里愛ちゃん。」



こうして、美依沙ちゃんに続いて私と真里愛ちゃんも眠りについたのだった...




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