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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部4年生編
230/316

227.忠犬達からの報告


第227話



あれから、数日後...



それぞれ、亀寿ユメと今帰仁修羅という二人の少女について探らせていた敦鳥ちゃんと美織ちゃんから電話で報告を受けた。



ちなみに私から見た電話口の二人の様子はというと、敦鳥は一応の任務は達成できたという満足感...一方の美織ちゃんはこれで私の信頼を得られるという喜びに...それぞれ、道溢れていた。



実際にこの二人の報告には興味深い部分もあったため、あながち間違いとはいえないだろう。



そして、今回の探りが成功か?失敗か?と尋ねられると、敦鳥ちゃんは完全に成功といえるだろう。



一方の美織ちゃんは最終的に探りがバレてしまったのがマイナスだが、それを差し引いてもそれなりの情報をこの私にもたらしてくれたのも事実なので一応は褒めておいた。そもそも飴とムチを使い分けるのは上に立つ者の常識でもある。



今後も美織ちゃんには敦鳥ちゃん以上に動いてもらう機会が増えるだろう...よって、私が褒める事で彼女のモチベーションが上がるというのなら、褒めておいて損はないと判断したのだ。



実際に私に褒められた美織ちゃんは大喜びで今後も私のために尽くすとアピールしているくらいなのだ。



(うん...この調子なら、私も彼女の事を心の底から信用する日も近いのかもしれないね...)



美織ちゃんにはまだ、何かある...という私自身の直感もあって彼女を完全に信用したわけではないが、それでも本人の言動や成果から、私に対する好意を越えた崇拝の気持ち自体は本物だと思っている。



肝心の報告内容だが、美織ちゃんによると...今帰仁修羅ちゃんにはやはり、裏の顔と思わしき一面があったようだ。初対面時の第一印象は気が弱く内向的な少女というものだったが、私は家に帰ってから違和感に気づいた。



(あの子...私に怯えてる割に体が震えてなかったし...顔は怯えているように見えたけど、目は至って普通だった...)



どうやら、彼女は演技力は高いが細かい部分で爪が甘いタイプらしい。



ただ、報告の中で少し気になる点もある。それは美織ちゃん曰く、修羅ちゃんからは私に対する憎悪の感情は全く見られなかったというのだ。



(どういう事...?という事は修羅ちゃんが気弱で内向的な性格を演じている理由は別にあるというの?)



一瞬、美織ちゃんが嘘をついている可能性も考えたが、秒で否定した。【美織ちゃんが中山家の刺客である修羅ちゃんを庇って嘘の情報を伝えた】と推理する人もいるんだろうけどね...



しかしだよ?美織ちゃん本人の様子やそもそも中山家にとって美織ちゃんは駒の一つでしかないという点から彼女にも()()()()()()()()()()()()()()可能性が高いと思われる。



ましてや私の事を崇拝している美織ちゃんがわざわざ、私に嘘をついてまで修羅ちゃんを庇うメリットは皆無と言っていい。



(じゃあ、もう修羅ちゃんは白と見ていいのかな?)



まだ確定とは言えないが、今帰仁修羅という少女が中山家からの刺客である可能性がグッと低くなったのは事実である。



続いて亀寿ユメについての報告だが、こちらについて分かったのは敦鳥ちゃん曰く、彼女が私の事は好意的に見ているが逆に陽菜や憩美ちゃんの事は嫌っているという点のみだった。残念ながら理由に関しては不明のままだ。



情報量こそ少ないが、私の指示で探らせていた事がバレなかっただけでも敦鳥ちゃんは頑張ったと言えるだろう。



私は美織ちゃんと敦鳥ちゃんの二人に今後も不定期で良いので、できるだけ今帰仁修羅と亀寿ユメの情報を探っておくようにと改めて指示を出しておいた。



(まぁ...ひとまずは今後に期待しておこうかな?よし!とりあえず、頑張った二人にはご褒美をあげないとね!)



今のところは具体的に何をするかまでは決まっていないけど...頑張った者には褒美を与えるという器の大きさも上に立つ者として必要な事だからね!





本来ならこの話は227話として出すつもりが228話として出してしまい、本当の228話である忠犬二人のご褒美回を投稿する事を忘れていた点に今更ながら気づいてしまいました...とりあえず、この話は227話に訂正、真の228話は4年生編が一段落したら投稿する予定です!誠に申し訳ございませんでした!

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