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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部4年生編
193/316

190.癖者揃いの新入生 その②


第190話



この日の授業は新学期初日という事もあってか、あっという間に進んでいった...



...というよりかは、私が新入生達の事で頭がいっぱいで授業内容が頭に入っていなかったというのもあるかもしれないが...



「玲奈ちゃん!どこへ行かれるのですか!?」


「いえ...単に外の空気を吸ってくるだけですよ。」



昼休みとなり...私は清芽ちゃんにそう言い残すと、自分のクラスの教室を立ち去った。



理由は、私が単純に一人になりたいな~!みたいな気分だったからだ。



(はぁ...これからどうしようかな?...)



そして...何の理由もなく、外に出たわけだけど...やりたい事が特に思い浮かばないのだ。



あっ!...いや、1つだけあるんだよね~!!



「あの~?あなたは見たところ、1年生のようですが...私に何か用でしょうか?」


「......!!」


「聞こえてますよね?」



それは...校舎を出た辺りから、ずっと私を尾行している様子の1年生らしき女の子から、いろいろと事情を聞く事だ。



「さっきから、私の後をつけてきているようですが?いったい、何のつもりでしょうか?」


「.........」



いやいや!なんか、喋ってほしいんだけど!?何でこの子は無言なわけ?



「あの~?答えていただけませんか?」


「.........です。」


「はい?」


「えっと、岩倉様を探りたいから...です。」



やっと、喋り始めたと思ったら...物騒な発言をしてきたんだけど!?



(私を探るって...)



普通の人ならば、今の発言でこの女の子を中山家の子供と断定してもおかしくはない...



だけど、私はそう決めつけるのはまだ早いと判断してこの子に話を聞いてみる事にした。



「私を探る...ですか?それはどういう事なのでしょうか?」


「それはですね...パパとママに言われて探ってました。」


「ご両親に頼まれて...ですね?」


「はい...」



う~ん...この女の子の口振りだと、両親が私の事を探るように指示した事になるね...



「すみませんが...あなたのお名前を教えていただけませんか?」


「えっと...その、はじめまして...私は今帰仁修羅なきじんしゅら...です。」


「そうでしたか...ちなみに今帰仁...といいますと、男爵家の?」


「はい...男爵家の娘です。」



果たして...今帰仁修羅と名乗った、ダラっとした印象で喋るのが苦手そうなこの女の子の目的とは...



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