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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部4年生編
191/316

188.問題山積みの4年生がスタート!


第188話



今日からいよいよ、4年生だ。



(はぁ...憂鬱なんですけど...)



3月までは、日咲の件でざわついていた学園も...今では、だいぶ沈静化していた。だが、私の体を乗っ取っていたらしき...何かの正体は未だに分かっていないのだ。



そして...蛇茨ちゃんとのわだかまりも未だに解決できていない。





さらにだ...





『...玲奈、前に言った中山家の事は覚えてるかい?』


『はい。確か、勝手な言いがかりで岩倉家を恨んでるんでしたよね?』



新学期が始まる前日...突然、父からそんな事を聞かれたのだ。



(なんで、急にそんなことを?)



もちろん、その事はしっかりと覚えてはいるが...なぜ、父はこのタイミングで?...と、私は疑問に思っていると、



『どうやら...中山家の子供が明成学園に新入生として、入学してくるらしいんだ。』


『えっ!?それだけですか?』



いやいや、父には悪いけど...それだけなら、私から見て大して脅威とは思えないなぁ...単に中山家の子供が入学してくるだけなんでしょ?



『問題はその子が...()()を使ってるという点だ。』


『ぎっ...偽名を使ってですか!?』


『うん...中山家が普通に我が子を新入生として入学させるだけなら、こんな周りくどい事をする理由がないからね...』



そこまでするってことは...私に対して何かを仕掛けてくる可能性が高いってことだよね...



『分かったかい?新入生達は玲奈に取り入る子達もいるだろうけど、くれぐれも気をつけるんだよ。』


『はい、お父様。』










・・・・・


そんなわけで...私は今年の新入生を少しばかり、警戒している...



「玲奈ちゃん!!おはようございます!」


「あっ!!清芽ちゃん!春休みが始まる前以来ですね...」



今年の春休みは気持ちの整理がついていなかった事もあってか、奏ちゃんの家でお泊まりした以外は特に何もしていないのだ...



「それにしても!玲奈ちゃん?奏だけズルいです!!今度は私の家にも泊まりに来て下さいよ!」


「あぁ~、こう言われると思いました~...」



こればかりは、清芽ちゃんが嫉妬するのも分かる。気持ちの整理がつかなかった割に...奏ちゃんの家には泊まりにいって、自分の家には泊まりに来てくれないというのは、ちょっと理不尽な気もするからだ。



「う~ん、ゴールデンウィークにまた、誰かの家でお泊まり会を...開いてみますか?」



「そうです!ぜひ!ぜひ、そうして下さい!!その言葉をお待ちしてました!」



私がそう言うと、清芽ちゃんも機嫌を直してくれたようだった。さすがにこのままだと、清芽ちゃんや他のグループメンバーがかわいそうに思えてきたからね...



「後で、皆さんにもちゃんと話しておいて下さいね。」


「えっ?私が...あっ!!はい!分かりました。ちゃ~んと、みんなにも()()()()()()()()()



その時の清芽ちゃん...なにかを企んでそうな...ニヤニヤとした表情をしてたけど、私の気のせいだよね?...




「あっ!!岩倉様と菊亭様ですか!?」



(...ん?あの子は?)





どうやら...警戒すべき、今年の新入生に声をかけられちゃったみたいだね...




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