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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部3年生編
177/315

174.第2部の始まりは...えっ⁉なぞなぞから?

高評価、ブックマーク、感想をお待ちしてます。


第174話



いよいよ、グループディスカッション発表会第2部が始まった。



(これで、全ての決着がつく...私は何としてでも勝たないといけないんだ!)



そう、気を引き締めていたはずだったのだが...



「私達のお題は~‼なぞなぞが上手くなる方法で~す!」


(えっ⁉)


萌ちゃんの言葉に私は思わず耳を疑ってしまった。そうなるのも無理はない...奏ちゃん曰く、このグループのお題の考案者は萌ちゃんなんだとか。よく、奏ちゃんや奈乃波さんがこんなお題に賛成したなと疑問に思っている。


萌ちゃんのお題を聞いた上級生の何人かは必死に笑いをこらえている様子で、私も思わず吹き出しそうになったのはここだけの秘密だ。流石にこういう公開の場で人目を気にせず、爆笑するほどの空気の読めない人間はいないようだった。


ちなみに1年生達には好評だったらしく、何人かの1年生達が発表を今か今かと心待ちにしていた。


「まず、そもそものなぞなぞが上手くなるという理論に関してです。なぞなぞを出題する方が上手くなるのか、なぞなぞを解答するのが上手くなるのかをはっきりさせないといけません。」


「もし、出題する方を極める場合においては相手の意表をつきつつ、適格ともいえる答えが出るなぞなぞを考案しなければいけません。」


(......‼)


奏ちゃんや、奈乃波さんもふざけたお題の割にはかなり論理的?な意見を言ってるのにも驚いた。最初は笑いをこらえるのに精一杯だった上級生達も今では目を丸くして奏ちゃんや奈乃波さんの話を聞いている。私もその内の一人だ。








「......というわけで、私達のグループの発表を終了させていただきます。ありがとうございました!」



奏ちゃんグループの発表が終わると、



パチパチパチ‼



と、会場が盛大な拍手に包まれた。まさか、あんなふざけたお題から、ここまで深みのある発表をされるとは思わなかっただろう。ギャップとお題の難易度という点から見れば、審査員は高得点を与えても問題のない出来だったといえる。


「玲奈様!見てくれましたか⁉私達の勇姿を!」


「えぇ...中々いい発表だと思いますよ。」


奏ちゃんはステージから降りてくるなり、私の元へと駆け寄って来た。


「そもそも何であんなお題を選んだのです?」


「清芽には関係ないけど...いろいろあったのよ。」


「いろいろといいますと?」


「なんでもいいでしょ‼とりあえず、この話はおしまいよ!」


私が一番疑問に思ったことを清芽ちゃんが代弁してくれたが、なぜだか、はぐらかされてしまった。



それからも、他のグループの発表が進んでいった。学園のルールの改正案だったり、テストの難易度を下げてほしいだったり、初等部にクラブ活動制度を作ってほしいだったり...なかには三聖徳会制度を廃止しようと訴える上級生のグループもいた。グループメンバーの名前を聞いた事がないことを考えて恐らく、一般生徒達のグループだろう。


(あの上級生達は、この学園が成り立ってるのが三聖徳会からの資金っていうのを分かってないのかな...)


もしかすると、この上級生達はこの後、三聖徳会メンバー達に消されるかもね...なんて、考えている間にも発表会はどんどん進んでいった...



そして、ついに伊集院日咲と大坪蛇茨を中心とするグループが発表する番となった...




次回...断罪の時‼

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