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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部3年生編
166/315

163.クリスマスにはシャケを食え!...ってホントなの?


第163話



突然だった抜き打ち投票試験がようやく終わった。そして...そこから月日は流れ、あっという間に冬休みになった。


「では、玲奈様!私はこの日を楽しみにしてたんですよ‼」


「私もです!」


「私も楽しみにしていました。」


「皆さん、今日はありがとうございます...」



今日は待ちに待ったクリスマスという事でグループの皆を集めてクリスマス会を開く事にしたのだ。


「あれっ?陽菜ちゃんはいないの?」


「陽菜は莱們ちゃんの家にいます。確か、2年生組も別でクリスマス会を開くそうです。」


「陽菜ちゃんとも一緒が良かったな~...」


陽菜と特に仲が良い姫由良ちゃんが残念そうにしていた。本当ならグループメンバー全員でクリスマス会でも良かったと思う。だけど、陽菜が私とは別で莱們ちゃんの家でクリスマス会をすると約束を2年生組達と取り付けたためこうなったのだ。こればかりは仕方ない。


「まぁ、2年生組も同級生達水入らずでワイワイしたい時だってありますよ。私達がいると気を遣う場面だって出てくると思いますし...」


「そうかもですね。」


真里愛ちゃんと沙友里ちゃんがそう言うと、姫由良ちゃんは納得したような表情をしていたが、微かに目が曇っていたのを私は見逃さなかった。


今回のクリスマス会には陽菜はもちろん、蛇茨ちゃんも呼ばれてないからね...二人と仲が良い姫由良ちゃんからしてみれば複雑な気持ちに違いない。



「では、大広間へご案内いたします。今日はうちの両親も夜遅くまで帰ってこないので、思いっきりクリスマスを満喫しましょう!」


『『『『『『は~~~い‼』』』』』』



まぁ...それは、また後で解決すればいい。楽しい気分に水を刺すのもよくないし...とにかく、今は楽しいクリスマス会を満喫といこうではないか。








・・・・・


「美味しいです!」


「満足してもらえてなによりです。」


クリスマスという事もあって、食卓には料理人が用意した豪華なご馳走が並ぶ。ローストチキン、ミックスピザ、ビーフシチュー、高級寿司、フライドチキン、ローストビーフ...あとなぜか、シャケを用いたスモークサーモンまである。いやいや...


...クリスマスにシャケって需要あるの?」


「え~っと...クリスマスにはシャケを食えってどこかの誰かが言ってましたよ?」


「あっ‼そうでしたか...クリスマスに鮭って世界から見れば珍しいですね...」


思わず言葉に出てしまった私の疑問に優里ちゃんが答える。私も確か、どこかで聞いた事がある台詞なんだけど誰が言ってたんだっけ?



うーん?思い出せないなぁ...



「いやいや、そんな事はないですよ。シャケ以外でもチェコやポーランドではクリスマスに鯉を唐揚げやフライにして食べる習慣があるので...なにもシャケだけが特別というわけじゃありません。」


「へぇ~、そうなんですね...」


「沙友里って、そういうの詳しいんだね‼」


「鯉をね...私なんか、ちっとも知らなかったわ‼」



優里ちゃんの代わりにそう答えた沙友里ちゃんの知識量に感心しながら、私達はクリスマスの美味しいご馳走を堪能し続けたのだった。




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