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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部3年生編
160/321

157.莱們グループのディスカッション


第157話



莱們グループのディスカッションの準備は他と比べると進行が異様に遅くれていた。



なぜなら...



「私達に仲介してほしいって⁉」


「はいっ!お二人の仲介があれば陽菜さんと仲良くなれるんじゃないかと思いまして...」


莱們と優里が憩美の個人的な相談事に付き合わされていたからである。


憩美はそろそろ陽菜との仲を改善したいと思っていたのだが、いい案が浮かばなかったので、陽菜の親友である莱們と玲奈の同級生の中で姫由良に次いで陽菜と親しい優里に思いきって相談する事にしたのだ。


「私...なぜか、初対面時から陽菜さんに嫌われてて...どうしてでしょうか?」


「う~ん...」


(確か、この子...春休みの間、玲奈お姉様の家に居候してたわよね?)


憩美の疑問に莱們は想像してみる。春休みの間、ずーっと憩美に付きっきりでいる玲奈お姉様の様子を...


(妹として、姉への独占欲からの嫉妬?これだけなら私も陽菜の気持ちは理解できるけど...)


確かにこれには自分でも憩美に嫉妬してしまうだろう。だが、違和感がある。最近では莱們は陽菜から憩美に対する愚痴を聞かされる日々が続いている。いくら、嫉妬したからといってもあそこまで露骨に嫌うほどではないと思うのだが...


玲奈お姉様とイチャイチャするだけなら、同級生の先輩方...ましてや自分でさえも同じ事をしてるのに...なぜ、憩美だけが陽菜に嫌われるのかが分からない...


「あっ、あの...私からも良いですか?」


「河合先輩、どうぞ。」


これまで、この空気に萎縮して黙っていた優里が口を開いた。なにせ、年下とはいえ自分以外の二人は公爵令嬢なのだ。本来ならば優里が対等に話せる相手ではない。


玲奈グループは身分差に拘らない玲奈の方針のため、今のような関係が続いているが、優里はそれでもいざ、話しかけるとなると緊張してしまうのだ。


「陽菜ちゃんが理由もなく島津様を嫌いになるとは思えないんです。島津様は知らない内に陽菜ちゃんの虎の尾を踏むような事をしてしまったんじゃないでしょうか?」


「えっ...でも私は...あっ‼」


「憩美、どうしたの?」


「いいえ‼何もありません!」



憩美は心当たりらしき事を1つ思い出してしまった。


(陽菜さんに貴女は本当に玲奈さんの妹なのかって聞いたのがやっぱりまずかったのかな⁉...あれっ?でも、陽菜さんは直接話す前から私を嫌ってたよね?辻褄があわないな...)



「それと...もう1つだけよろしいでしょうか?」


「河合先輩、今度は何ですか?」


「肝心のディスカッションの事ですよ!進めなくていいんですか?まだテーマすら決まってませんよ⁉」


『『あっ...』』



この後、莱們達のグループは大急ぎでテーマを決め、発表の練習を開始した。



結局、憩美の相談内容が解決することはなかったのだった...




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