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ミラピュア~破滅回避への物語  作者: たかくん
初等部3年生編
156/320

153.遅せーよ!


第153話



クジ引きによって、ようやくそれぞれのグループが決定した。


「私は納得いきません‼玲奈ちゃんと一緒のグループじゃないだなんて、何か不正が行われたに...」


「いい加減、見苦しいわよ...清芽。もう、諦めなさい。」


「うぅっ...」


「あ~あ...ねぇ、やり直しとかできないよね?」


「陽菜ちゃんまで...やり直しは不可だよ!」


「ちぇっ.........まぁ、憩美が玲奈お姉ちゃんと同じグループじゃないだけ満足かな?...」


クジ引きの結果に納得しておらず、文句を言っている者が約2名程いるが、他のメンバーに嗜められて何とか今回は折れてくれたらしい。


「美冬ちゃん、眞美ちゃん。よろしくお願いしますね。」


「はい!岩倉先輩!」


「よっ...よろしくお願いします...」


私としてもミラピュアでライガオウボスとしてヒロインの前に立ちふさがる美冬ちゃんと、憩美ちゃんの最初のお友達である眞美ちゃんの二人とは更に交流を深めたいと思っていたので、この組み合わせは好都合だ。


「では、皆さん。それぞれのグループでお互いに頑張りましょう!」


『『『『『は~~い‼』』』』』



果たして、私達のグループは上手くグループディスカッションをこなす事ができるだろうか?









・・・・・


「おぅ!玲奈‼」


「あのっ...玲奈様!」


「二条様、耀心くん。私に何か用ですか?」


放課後になり三聖室に入った瞬間、兼光と耀心くんに声をかけられた。兼光と耀心くんの顔はまるで何か、意を決したかのような表情をしている。おまけに奥の方の席では喃磨がニヤニヤしながら、こちらの様子をうかがっていた。


「今度のグループディスカッションなんだが...その...俺と...俺と‼二人っきりのグループを組んでくれないか⁉もっ...もちろん!お題は玲奈の希望に添うぜ!」


「いいえ‼玲奈様!二条様とではなく...この僕、三条耀心と二人っきりのグループを組みましょう!玲奈様の足は引っ張りません‼」


「なっ...なんですって~~~‼」



いやいや...お前らもかい!別に二人はわざわざ私と組まないで男友達とグループを組めばいいじゃん‼誘われてちょっとだけ嬉しい気持ちもあるけどさぁ...



二人は言いきった様子で私の返事を待っている。喃磨も二人に向かって『よく言った!それでこそお前達は男だ!』と言いたげな表情を浮かべてこっそり、ガッツポーズをしている。(私にはバレバレだが...)


...とはいえ、期待しながら待っている3人には申し訳ないんだけどねぇ...もう、答えは決まっちゃってるんだよね‼



それを一言で言うとしたら...



『お前らは言うのが遅せーよ!』



で、あってるよね?



「どうしても、二人が無理なら、俺とでもいいよ?玲奈ちゃん。」


「尚様まで...」



コイツに至っては組むと変なお題を出されそうなのと、終始からかわれそうなので組む事自体が論外なんだよね...




おまけ話⑩...玲奈からグループを組むのを断られた兼光と耀心は(玲奈の断り方もあって)この後、しばらく落ち込んでいた。


それを見た玲奈も多少は罪悪感を抱き、埋め合わせ位はしてあげようかなと考えている。



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