俺はただモテたいだけなのに!
1.俺はただモテたいだけなんだ!
俺の名前は百鬼 厳だ。さっそくだが、今日から冒険者になることにした。なぜなら…すぐに始められる職業なのになぜかものすごくモテるからである!もちろんこれは裏向きの理由である。前働いてたパン屋の店長には「人が魔物に怯えることがないような町にしたいです!」などど言って無理矢理やめてきたのだからな!さてさっそく冒険者ギルドとやらに行ってみるか。
「ここが冒険者ギルドか…。初めて来たけどなかなか大きいな。」
この中には可愛いねーちゃんとかいるんだろうな。どれどれ…。あそこの子可愛いじゃないか。ふむCカップってところか。なかなかいい胸しとるな。あっちの子はAカップかー。ちょっと胸はしょぼいけど顔はめっちゃ好みだな…。と、周りを見ているうちに受付に着いてしまったな。
「あの〜。すいません!冒険者登録したいんですけど…。」
「はい。冒険者登録ですね。少々お待ちください。」
この受付の子なかなかタイプかもしれない。歳もおそらく同じぐらいなんじゃないだろうか。
「お待たせしました。まず軽くステータスのテストをさせていただきます。こちらの水晶玉に手を触れてみてください。」
「はい、わかりました。」
こんなんでステータスとやらがわかるものなのか…。とりあえずこんな感じでいいのかな?軽く手を添えてみる。その瞬間、なんと透明だった水晶玉が赤く光出し、ビビが入ってしまったのだ!
「え、あの、すいません。もしかして壊しちゃいました…?」
これは流石にまずい。弁償とかはまじ勘弁してください!
「……え?あ、いえ、大丈夫です!少々そこでお待ちください!」
受付の子は慌ててどこかへ行ってしまった。いったいどういうことなのだろう。随分慌てていたし、普通ではないことが起こっているのは間違いなさそうだ。と、そんな事を考えていると、さっきの受付の子が帰ってきた。強そうな爺さんを連れてきてはいるが…
「私はギルド長の坂城というものだ。すまないがちょっとこっちに来てもらいたい。」
なにがあると言うのだろう。おれは言われるがままある部屋に連れてこられた。そこでギルド長は話を始めた。
「さっそくだか…。君の名前はなんと言うのかね?」
「えっと…。百鬼ですけど…。」
「そうか百鬼君。君はに冒険者をするのは初めてなのかい?」
一旦どう言うことだろう。よくわからないが質問に答える。
「ええ。そうですけど。」
「そうか。君はステータスの限界値と言うのは知っているかい?」
「いえ…。全く…」
ステータスに限界なんてものがあるのか。当然、モテるためにきた俺がそんなこと知ってるはずもない。
「数値で言うと魔力、筋力、速力、はそれぞれ800、体力は2000が人間の限界と言われている。これは歴代最強と言われた、初代勇者のステータスと言われている。」
こんな話をしてなんになるのだろう。俺は早く冒険者になりたいだけなのに。
「あの水晶玉はね。これ以上の数値がでると、赤く光を放つんだよ。ここまで言えばことの重大さをわかってもらえたかな?」
「え…。それってつまり…」
俺歴代最強のステータスなの?は?なんで?いままで生活してきてそんな感じしなかったけど?
「あの…一応確認なんですけど。水晶玉の故障ってことは…」
正直こっちの可能性の方が高いと俺は思っていたのだが。
「私も最初はそう思っていたのだが…。水晶玉の故障は確認できなかったのだ。なので君のステータスは賢者の魔法で確認させてもらう。」
俺はなんかこれから最悪はことなは巻き込まれてしまう。そんな予感がした。
俺はただモテたいだけなのに!