プロローグ
どうも、お初にお目にかかる方がほとんどだと思います、雪平真琴と申します。
プロローグにはあらすじのような内容は皆無ですが、これからよろしくお願いします。(日本語変)
どうしてこんなことを……
心の叫ぶ声は、小説という形をとり、手はそれに従ってただただ動いていく。
……お願い、誰か気づいて……
「ど、どうして……」
今、手元にある原稿、「劇中劇の殺人」
その作者は、今、いない。
しかし、それよりも彼女にとって重大なのは、その原稿の最後の部分。そこには、にわかには信じられないものが書かれていた。
「吉原君。毛見先生の原稿はとれたかね」
「はい。ですが……」
「ですが、なんだね」
ハンカチで汗を拭き拭き、編集長、高浜が尋ねる。
「この……原稿の最後を見てください」
覗き込む彼の目が、光を帯びる。それが、彼の集中を示すサインである。しかし、その集中は、すぐに無駄になることになる。
「……なんだね、これは」
「見ての通りです。すべての文字が、Yになっているんです」
「ちょっと待ちたまえ、どういうことだ、これは」
「わかりません。しかも、それだけじゃないんです。毛見先生、どこにもいないんです……私、どうすればいいのでしょうか」
「ほう……ふむ……こういうミステリーなら、この小説にヒントが隠されているのではないだろうか。少なくとも、私はそう考えるね」
いかがでしょう。タイトルはリア友とのネタテンションですが、中身は基本シリアスになっていきます。感想、意見などいただけるとありがたいです。