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<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

干支十二王

作者: 紫苑

初投稿ー

拙い会話文ばかりの駄文です

所々あんまり健全じゃない比喩表現や、

グレーな表現が出てくるし、

単語も危ないのがあるので気を付けてください

一応R15設定はしています


設定とか考えるのは好きだけど、

物語考えるのは苦手なんです

夜の闇が音を吸収し、静けさが辺りを支配していた

とある一つのビルに怪しげな集団が集まっている

周りには屈強な男達が周辺の警戒をしている

緊張感は最高潮

人が集まっていても静かだ


しかし唐突にその静けさは破られる

けたたましく鳴り響く警報音

襲撃され警戒していたにも関わらず次々と襲撃者に伸され、倒れ伏してゆく屈強な男達

場を蹂躙してゆくのは様々な動物の面を被った、まだ成人してないように見える数人の少年達


怪しげな集団はざわめき、叫ぶ


「干支十二王だ!迎え撃て!」


干支十二王

干支を模した動物の刺青と仮面を被っていることから名付けられた謎のグループ

それぞれに動物の名の入ったコードネーム有り

干支になぞって番号が付けられているが、本人達に上下関係はない


「電気系統、制御効きません!」

「通信回路が乗っ取られて外と連絡が取れません!」


『ばーか、お前等のセキュリティー甘過ぎ。甘過ぎて砂糖吐いちゃうね』


「画面に鼠?!くそっ、ハッキングマウスか!」


機械鼠<ハッキングマウス>

ネット上に敵無しと言われるウィザード級のハッカー

戦闘に出てくることはないが、ネットを乗っ取った際に使うマークが機械的にデフォルメされた鼠であることからハッキングマウスの名が付いた

干支・壱の王


「ハッキングマウスを探せ!!こんなに早いなら・・・それほど遠くにはいないはずだ!」

「無理です!もし見つけたとしてもクアイエットオックスが・・・!!」


『マウスに手を出すなら容赦はしない。圧し潰してあげる』


穏牛<クアイエットオックス>

ハッキングマウスの護衛兼補佐

二メートル近い大柄な青年

干支・弐の王


「ふん、いくらあのデカブツでも鉛玉ぶち込まれりゃ堪ったもんじゃないだろう」

「そ、そうだ、チャカ使え!!」

「は、はいっ!っ?!仕舞っていた場所にチャカがありません!」

「なんだと?!そんな馬鹿な・・・スティールモンクか!混乱に乗じて取られたか・・・!」


『いやぁ、皆さん隙があり過ぎだね。いつ気付くかってわくわくしてたよ』


盗賊猿<スティールモンク>

身軽で敵の得物を盗み、盗んだものを使って戦う戦法を取る青年

身体能力は極めて高い

干支・玖の王


「だが一体どうやって隠し場所を・・・ぐあっ!」

「な、まさか狙撃され・・・ごはっ」

「くぅ・・・まさか、既に潜り込まれていたのか?クラウンドラゴンとディスガイズスネークに!」


『・・・気付いたか?』

『ま、今更気付いても遅いけどね!内部情報、美味しく頂きましたー♪』


道化竜<クラウンドラゴン>

潜入と内部偵察を主とし、ディスガイズスネークとコンビを組む、演技を得意とする青年

干支・伍の王


顔無蛇<ディスガイズスネーク>

クラウンドラゴンとコンビを組み、潜入と内部偵察を主とする

変装と真似を得意としている青年

干支・陸の王


「くそ!だが攻めてきたのはたかが6人、数に任せ袋叩きに・・・!」


足を狙撃された頭らしい男の言葉は遮られ、男の仲間が文字通り飛んできて壁へと叩きつけられた

その軌道の元には馬の仮面を被り、蹴り上げたであろう長い脚を下ろす青年がいた


「蹴りだけで大の大人を・・・!貴様、ペガサスか!」


『・・・・相手にもならんな』


天馬<ペガサス>

主に戦闘のみに現れ、足技(サバット?)のみで敵を伸す

プライドが高く、高慢な態度

干支・漆の王


ペガサスと呼ばれた青年は、ふんと鼻を鳴らすと男を一目見た後に足早に去っていった


「っ、私なぞ、気にするほどの価値もないとでも言いたいのか・・・!」

「頭領、ここは引きましょう」


しかしまたも男達は遮られる

行く道に積み重ねられた、護衛として雇ったはずの屈強な男達

その傍らで今まさにあと数人となった護衛達を相手取っているのは筋骨隆々の猪の仮面を被った男だった


『うはは!何人かかってこようとぶちのめす!』


「ワイルドボア・・・!」


豪快猪<ワイルドボア>

戦闘のみに現れる筋骨隆々の男

干支・十二の王


「頭領、こちらに・・・」


雇った護衛に気を取られているうちにと頭男の仲間らしき青年が男を支えて走る

逃げた先にいたのは羊の仮面を被り、雰囲気だけなら少女とも言えるような少年

しかしその手には血濡れの鉄パイプ

足下には血溜まりに伏している屈強な男達


『んふー♡この鉄パイプ超使いやすーい♪あれぇ?何してるのぉ?あはは!』


「ひいいっ!グレイウール?!く、来るなぁ!紫!私を、私を守れぇ!」

「あっちに逃げましょう」


腹黒羊<グレイウール>

干支十二王の中でも小柄で、雰囲気から少女のようにも見える少年

戦闘のみに現れるが、その戦法は卑怯極まりない

不意打ち、騙し討ちを得意としている

干支・捌の王


可愛らしく笑いながら、からからと血濡れの鉄パイプを引きずり近付いてくるグレイウールから逃げ、中庭側の廊下を進む

すると突然窓を突き破り男の仲間だった男がどさりと落ちた


「な、なんだ!なんなんだ!ここは3階だぞ?!なぜ外から人が飛んでくる!!」

「中庭で誰か戦っているようです、頭領」

「あ、あれは・・・!ゴーストタイガーだと?!」


『あー、やっぱ殺し合いが一番楽しいやぁ・・・』


放浪虎<ゴーストタイガー>

滅多に戦闘に出てこない戦闘狂

戦闘に出てくると必ず敵方が悲惨なことになる

干支・参の王


「何故だ!何故今回に限ってゴーストタイガーがいる!」


あまりの状況に混乱を極める頭領の男

想定外の被害、干支十二王から与えられる恐怖、混ざり合って顔はぐちゃぐちゃだ


「あり得ない、あり得ない!あり得ない!!わたしがどれだけ私がどれだけ金をかけてきたと思っている!くそ、くそくそくそ!全てが水の泡だ!!」


唾を飛ばしながら喚く頭領の男

そんな男を支え逃がすために走る青年の顔に表情はない

喚き散らしている頭領の男は己のことに必死で気付かない


「くそっくそっくそっ!!この際私が無事なら何でもいい!・・・あぁ、紫、私の可愛い紫。お前は私の味方だね?さぁ早く、早く私を助けなさい!」

「勿論。ほら、頭領?もうすぐ外へと通じる広間に出ます」


紫と呼ばれた青年は瞳に何も映さず、それでも蠱惑的に笑む

頭領の男はその笑みに安心したように息をつく


ようやく着いた広間へと通じる扉

扉を開け放つとそこは死の空間だった相当数の死体に唖然とする頭領の男

一周回って冷静になったのか、目を細める


「頭領、毒です。口元を押さえて」

「ここで逃げ出したものが全員仕留められたのか・・・この用意周到で綿密な策、スキームラビットだろう。毒は、ポイズンバードか・・・」


『まぁ、こんなものかな?にしても単純だよね。アイツら全然頭使ってない』

『いいじゃないですか。俺達の力を示すいいデモンストレーションのようなものになりましたし』


参謀兎<スキームラビット>

綿密な策を巡らし、罠を仕掛ける干支十二王の参謀役

戦闘にも参加するが、基本ポイズンバードと行動を共にする

干支・肆の王


毒鳥<ポイズンバード>

毒を得意とし、干支十二王内で医師役をしている

スキームラビットと行動を共にしており、戦闘にはあまり参加しない

干支・什の王


「・・・ここまでくれば安全でしょう。大丈夫ですか?頭領」


騒動の起きたビルから程よく離れた人気のない公園

そこでやっと歩みを止めた


「あぁ・・・よく、よく私を守ったな、紫」


それなりに大きな組織の頭領

彼等がやっていたのは売春、違法薬物の栽培、売買、そして密売その他諸々

紫と呼ばれている青年もこの頭領の男がどこからか買って違法に囲っていた青年だ

青年の顔は造形美と言っていいほど整っており、細身の身体はがりがりではなく程良く筋肉がついている

アンニュイな雰囲気は男女問わず虜にしてしまいそうな色気がある

そんな自分のお気に入りのペットが己に尽くしてくれたと、救ったということで頭領の男は上機嫌だ


「紫、お前には褒美としていくらでもやろう。さぁいくらほしい?言ってみなさい」

「頭領、俺がほしいのはいつも一つだけだよ」

「ほう?何がほしいんだ。言ってごらん?何でも買ってあげよう」


その言葉にふわりと笑む紫と呼ばれた青年

仕草の一つ一つが艶やかで色気がある

緩やかな動きで頭領の男へと手を伸ばす

その表情には情欲の色が微かに浮かんでいる


「・・・なんだ、私がほしいのか?相変わらず淫乱な子だ・・・」

「ん、アンタがほしい・・・」


長い睫毛が伏せられ陰が落ちる

青年の手は厭らしく、艶めかしく男の輪郭をなぞる

瞬間、ふと青年の顔から全ての色が無くなり気怠げな、面倒臭そうな雰囲気に変わる


「あー、つってもほしいのは、厳密にはアンタの命なんだけどね?」


コキンと軽い音がすると同時に頭領の男の視界が反転する

何が起きたのか男には理解が出来ない

ただ薄れてゆく中、己が紫と呼んだ青年の声が響く


「アンタは俺にとっちゃいい金蔓だったけどさ、ちょっとやりすぎたね。ダメだよ~、素人さんが深いとこまで関わろうとしちゃ。にしても気付かなかったの?俺の腰の刺青見といて」

「な、ん・・・」

「俺の腰の刺青、犬だよ。アンタは狼と勘違いしてたけど。俺は干支十二王の十一の王、キャンディドッグ。アンタとのセックス、それなりにキモチよかったよー・・・って、もう聞こえてないか。あはは、ごしゅーしょーサマ」


誘惑犬<キャンディドッグ>

裏の世界に精通する干支十二王の一人

大抵は戦闘に参加している

干支・十一の王


「おい、ユカ、テメェ何イイトコだ持ってってんだこの野郎」

「えー・・・だって俺が一番近くにいたんだもん。別にいーじゃん?けーちゃん」

「最初にアイツに傷付けたのオレだぞ!このビッチ野郎!」

「落ち着きなさい、ケイ。それにしてもユカ、しばらく見ないと思ったら、標的に飼われていたんですね」

「うん。なんか、人伝に。キモチーし、払いも良かったから。いっかーって・・・ダメだった?カナちゃん」

「全く、相変わらずですね、ユカは。大丈夫ですよ。でも帰ったら身体検査しますからね?」

「ん、わかったぁ」

「でもさー、ホント驚いちゃった!標的の側に紫ちゃんがいるんだもん!思わす笑っちゃった!」

「羊丞、その血濡れの鉄パイプ持ちながら笑ったの?」

「そーだよー?希里ちゃん」

「それ絶対怖いwww」

「紫ー、今度からは誰に飼われるかとか教えろよ~?それで作戦の幅広がるし」

「んー、善処するー・・・」

「草太、紫に期待しない方がいい」

「流の言う通りだと思うよ?紫ってばめんどくさがりだから♪」

「流と希里が潜入したときに紫がいるって教えてくれたら一番楽だったな?」

「頭領に囲われてるって子がいるのは聞いてたけど、誰かまでは時間的に探れなかったの!ごめんね草太!」

「ふん、あんな美しくない男と寝るなど信じられんな。紫、貴様は俺様に劣らず美しいのだからその自覚を持て」

「凛斗、紫もう寝てんぞ」

「んなっ?!央牙!起こせ!」

「わはは!やめとけやめとけ!寝てる紫起こそうなんざ彼方と京に睨まれちまう!」

「・・・お前ら何やってんだ」

「ふふ、楽しそうだね」

「あぁ、樹野、空。サポートお疲れ、いつ助かるよ」

「おう。しかし思ったより早く終わったな」

「虎徹が来るっていう嬉しい誤算があったからね」

「ソータロ呼んだ?」

「お前が来てくれて嬉しかったってこと」

「俺も、戦えて愉しかった」

「草太、そろそろ」

「あぁホントだ。もう夜が明ける。皆、僕らのホームに帰ろう」

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