日々、感謝の気持ちでいっぱい!!
「ただいまぁ・・・。」
「あら~お帰りなさい、何かいいことあった?」
「えっ!?なんでわかったの!!」
「そりゃ~幸せそうな顔しているし、何年ひーちゃんのお母さんやっていると思って?」
「さすが私の自慢のお母さんだね!」
「それで?何があったのかしら?」
「今日、学校で知り合った宮川君がいてね・・・その人にぴよぴよクローバーの非売品キーホルダーを譲ってくれたんだ!私が来た頃にはもう終わっててさ」
「あら、じゃお返ししないとね・・・明日その宮川君をうちに招いたらどうかしら?」
「えっーーーーー!!ま、招く!?」
「あらあら・・・そんなに驚くこと?いいじゃない、ね?」
「・・・聞いてみる」
そして、お母さんの前で携帯を開きメールを打つ
するとお母さんはニヤニヤしながら見ていた
「ひーちゃん、やること早いわね」
「は、早いって何!?あっ、メール返って来た」
「どれどれ?」
『気持ちは嬉しいけど加奈子の面倒見ないといけないから無理そう』と返事が返ってきた
「ちょっと携帯かして」
「うん、はい」
お母さんに携帯を渡すと何やら耳に携帯を近づけていた
その動作はまるで電話をして・・・電話!?
『はい、宮川です。』
「あっ、宮川君ですか~、どうも宮森ヒナの母です。」
『・・・ッ!!宮森のお母さん!?』
「元気いいわね、さっきメール見ちゃったのですがよろしければ妹さんもご一緒に来て下さいな」
『でも、悪いですし』
「じゃ、明日」
『あっ、の』
さすがお母さん、やることが違うわ
でもあんな急で悪いよね
明日学校で謝ろう
「もう、お母さん!!宮川君にも予定ってモノが・・・。」
「まぁ、それでも駄目だったら・・・クッキー作ればいいじゃない」
「もう・・・、でもありがとう」
「どーいたしまして」
そして、次の日
朝早く屋上へ行き宮川君を待っていた
すると、HRのまで残り15分頃に屋上に来た
「あっ、おはよう!!」
「宮森!?どーしてここに」
「昨日のことで・・・、その」
「加奈子が宮森に会いたいって聞かなくてさ、迷惑じゃなかったら今日お邪魔していいか?」
「・・・うん!!で、今日もサボる気でいるの?」
「いや、休み時間だけ」
「そっか、お母さんが勝手に電話かけてびっくりしたでしょ?ごめんね」
「確かに驚いたけど、嬉しかった」
「えっ」
「その、さ・・・あぁ~!!!」
「どーしたの!?」
「こーいうのってなんて表せばいいかわからなくて」
「あっ、それわかる!私さ昨日から宮川君と一緒にいる時・・・。」
「宮森?言っている最中に止めんなよ」
「ごめん、今のナシ!!忘れて!!!」
「気になるけど・・・、深くは追求しねぇ」
「うん、ありがとう」
宮川君と屋上で二人きりで話しをしていると5分前のチャイムが鳴り響く
そんなにも時間が経過していたのかと思ってしまう
もう少し二人でいたいなと感じてしまう
だけども宮川君にとって私の考えは迷惑だろうか
こんなわがままなこと・・・。
「・・・もう少し二人でいたかったな」
「えっ?」
「ん?今私何か言った?」
「いや、なんにも・・・その宮森だったらいてもいいかな」
「ホント?・・・そろそろ行かないと」
「そうだな」
それから時間は経ち
放課後、宮川君の妹である加奈子ちゃんを迎えに行く
そして自分の家についた
家の入口にはお母さんが待っていた
「いらっしゃい~、あら意外とイケメンだわ」
「お母さん、失礼だよ」
「どうも、宮川侑斗です。こっちは妹の・・・。」
「加奈子です!こんにちは」
「こんにちは、ようこそ!加奈子ちゃんと侑斗君」
「あっ、荷物預かるから」
「悪いな、あの・・・これ親から」
「あら、ごめんないね!気をつかわせて・・・!?」
「どーしたの?」
「・・・黒毛和牛」
「うわぁ、初めてみた」
「と、とにかく!!さぁさぁ中へ」
「お邪魔します。」
「お邪魔ちます。」
リビングへ行くと知らぬ間に色々なお菓子が並んでいた
ケーキからパイ、クッキーなど
よく見ると和菓子までも置いてあった
「すげぇー」
「これが洋菓子と言うんですよね?加奈子、初めて見ました!!」
「さぁ、どーぞ」
「「いただきます」」
箸で洋菓子を食べている人初めて見るよ!!!
でも、何か新鮮かも
「あっ、加奈子ちゃん!!」
「はい、なんでしょう」
「はい、これ・・・よかったら」
「これは・・・、ぴよぴよクローバーの髪留めです!!」
「おっ、よかっったな加奈子」
「はい!!お兄ちゃま早速つけてみたいです!!いいですか?」
「あぁ、いいぞ」
「じゃ、今日はお姉ちゃんにつけてもらいます!!」
「私でいいの?」
「はい!!」
加奈子ちゃんの髪はすごくサラサラでいい匂いがした
とても、長い髪は綺麗にまとまり
ツインテールをしやすい髪だった
「はい、できました。」
「・・・うわぁー可愛いです!!お姉ちゃんありがとうございました!!」
「いえいえ、ふふっ、加奈子ちゃん可愛い」
そして、時は経ち
いつの間にかお開きの時間になってしまった
こんなにも時間が恋しいのは久しぶりだ
「今日はホントにありがとう、加奈子のあんなにも楽しい顔久しぶりに見たよ」
「私も楽しかった!!」
「じゃ、また明日」
「うん、バイバイ」
「お休み」
こんなにも心臓の鼓動が早くなっているのは何故?
わからないけど・・・、きっと宮川君は私の中では特別な存在なんだ