第壱話「異変開始」
どうもブラスト……ではなくブラックナイトメアです!
今回は夜狩の記念すべき第壱話を公開したいと思います。
第1話は、この小説のスタートにもなりますので、なるべく全力書きました。
それでも皆様の小説と比べたら全然ですけどね……(汗)
皆様のような文章力を得るため、誰かに弟子入りしたい(-_-;)
ともかく第1話、「面白くなくてもOK」という方は見ていただければ嬉しい限りです。
────深夜零時。
ほとんどの者が寝ているこの時間。辺りは暗く、明りが一切ない闇、それが夜。
その中で、暗闇に包まれた街中を歩く一般人。
「しんど……やっぱ寒いし、こんな時間にコンビニなんか行かなきゃよかった」
ビールの入った袋をぶら下げながら、家へと帰路に向かう男性。
だが、その近くで不気味に動く球体のような物に、まだ気づいていなかった……。
『早速餌見っけ~』
「!?」
突然の声、すぐさま振り替えるもそこには何もいない。
気のせいかと思い再び前を向くも、そこに声の主と思われる“ソレ“はいた。
それは体全体が粒子でできており、人間でないことはよく分かる。
「う、うわああああ!?」
直感で感じ取ったのか、すぐさま悲鳴を上げるが……。
『うるさいうるさい。餌は黙って捕食されろ』
「な、何言って───!?」
その言葉の後、“ドンッ”と衝撃が走り、下を向くと“ソレ”は自分の腹部を貫いていた。
────翌日。
「どうか宜しくお願いします」
その言葉の後、ある会社から出ていく一人の女性。
彼女の名前は、千里聖奈と言い20歳。
学生を卒業し、今は就職活動にあけ、さっきのは面接と言ったところだろう。
だが中々仕事が決まらず、今のところ、彼女の就職活動は難航中。
もしこの会社でも落とされたら、もう何度目の落選となってしまうのだろうか?
今度こそという思いがある半面、また駄目なんだろうなと諦めの想いもあった。
「はぁ~~……今後どうするかな?」
家に戻り、そんな事を考えながらため息。今彼女は一人暮らしで、家賃の安い借屋に住んでいる。しかしいつまでも就職なしで、もうそろそろ就職しなければ、ここでの生活も危うくなる。焦りと苛立ちがこみ上げてくるが、彼女はふと気分転換にとテレビの電源をいれ、テレビ画面に注目する。
今テレビではニュースをやっているらしく、その内容は少し奇妙なものだった。
『それでは本日のニュースです。本日今日明朝に30代前半の男性の死体が発見されました。男の体に軽傷はなく、警察は毒物などを含んだ殺人として、捜査を進めています。なお今月に入って、これに似た事件が既に何件も相次ぎ、同じ人物による物とみて捜査を続けています』
そこまで言った後、彼女はテレビの電源を切る。
テレビでは気分転換ができないのか、彼女は軽く着替えて外に出かける。
「うぅ、寒い……」
しかし外に出たところで、何かしらする事があるわけでもない。
家の近くにある川、そこにある川辺を何となく歩いているものの、外は寒く「帰ろうかな」と後ろを向く。しかし、振り返ると、そこには全力疾走している一人の男性が……。
「えっ!?」
その足跡に気づいたときは遅く、既に男はすぐ近くまで来ており、男もこちらに気付いたもののスピードを殺せず、予想通り二人は激突し、互いにその場に転倒する。
「いったぁ~~!!」
「いってて……おいお前怪我はねぇか?少し訳ありで前方注意してなくて、ともかく悪かったな」
その男は左目には眼帯をつけ、腕には髑髏が特徴的なブレスレットを取り付けている。
そして男は謝罪をしながら聖奈の手を掴み、起き上がらせようとするが……。
「い、いえ……こちらこそ────」
『ちょっと逃げなくたっていいじゃない、私のマイ、ダーリン!』
「げっ!?」
刹那、聖奈の後方から聞こえてくるまた別の声。
それを聞くと、男は慌てて聖奈を起き上がらせようとした手を離す。
「はっ!?」
起き上がる寸前で手を離され、当然のことながら彼女は再びその場に倒れるが、男はそれにはお構いなしでその場を逃走し、さっきの声の主であろう女性はさっき男性を追いかけていく。
「ったく!何なのよ!!あの人!」
少々怒りを感じながら、さっき二人を見る聖奈。
「気分転換に来るんじゃなかった」そう思いながら立ち上がって帰ろうとするが、彼女の足元に、さっき男の腕に付いていた髑髏のブレスレットが落ちている。
「?」
あのとき手を離した拍子にでも取れたのだろう、ひとまずそのブレスレットを拾い、男に返そうとするが、男の姿はもう既に彼女の視界から消えていた。
「これ、当然捨てて置く訳にはいかないよね」
「はぁ~」と一息置いてから状況を整理し、その髑髏を一旦しまい、さっきの男性を追いかける聖奈。しかしその行為が彼女の人生を大きく左右する原因でもあった。
────────そしてこの時、運命は動きだす────────
どうもナイトメアブラックです!はい、まぁ酷い。それは作者である私自身がよく分かっています。ですので、どうか今後も温かく見守っていただければ嬉しいです。
そして今回の第壱話!まぁ序盤ですので、今回は短くさせていただきました。しかし次回から、いよいよ本格的にストーリーを進めて行こうと思います。今後もぜひ見ていただければ嬉しい限りです。