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ハジメテ(Ⅱ)



引き戸を開けるとワイワイと騒がしい。

「はーい。皆席について?」

大きな声でそう言い、先生は手を叩きながら奥へと入って行く。

「…今日はまず始めに、皆に新しい友達を紹介します」

辺りが微かにザワメク中、先生は話を続けた。

「今日から皆と同じクラスの仲間になる、夜星 美月ちゃんです」

先生が美月を紹介すると教室内は、また騒がしくなる。

「しーずーかーにー!

……じゃぁ美月ちゃん?皆にご挨拶して?」

先生がそう言うと美月は下を向きいたまま動かなかった。

「………」

そんな美月の代わりに先生が言った。

「美月ちゃんはこの間まで海外の方で暮らしていました。

だけどご両親の都合で、ここで皆と一緒に生活します。

だから分からない事とかもたくさんあると思うけど、

皆仲良くしてあげてね?」

「はーい」

先生がそう言うとクラスの子供たちは一声に大きな声で返事をした。



「美月ちゃんはじめまして」

「?」

「あたし、のんちゃん♪」

「ノンチャン?」

「うん♪さとう ののか(佐藤 希華)

だから、のんちゃんって呼んでね?」

「ノンチャン…」


それが美月に出来た初めての友達。

その後しばらくして、他の子供達も数人集まってくる。


美月の容姿は、まだ小さな子供には珍しかったのだろう。

初めての沢山の人達に囲まれ戸惑う美月だったが、

何事もなくこの一日は終わった。




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